「あなたのうち、猫、飼ってるの?」といわれるくらい、うちにはよく猫が居る。またその猫が、庭やベランダでのんびりと寝そべっていたりする。お隣の奥さんが、猫がすきということで、野良猫にえさをやるので、このあたりに居ついてしまったのだ。てじなしのねこに負けないくらい、4,5匹いる。
身が軽く、足音はしない。私の顔を見ても、「お隣さんに、こんにちは、」という感じで、ラボ・ルームへの階段をさっそうとのぼっていく。
*** このあたりに古びた車が一台やってきた。中からおじいさんが一人降りてきて、近くの空き地にテーブルを出して、なにやらしゃべり始めた。てじなだ!手品を始めた。Pit, pat, pit, pat…….どこからか、猫が集ってきた。・・・・・。***という感じ。
SK2,だるまちゃんとかみなりちゃん、加古さんの絵はわかりやすい。一変して、これは油絵の大胆なタッチ。ラボはいろんな味のご馳走があるからいい。全体は憂愁の色、猫の目と、おじいさんの白いひげが目立つ。しかもその白は白抜きしてある。ひとつの技法。
はじめは、昼、Four little kittens が、珍しいものを見にやってきた。小さい子はかわいい猫になりたくて、喜んでこねこになる。 その夜、Pit, pat, pit, pat 月が出て、ねこの目が白く光る。小さい子は、「こわい」という。 次の朝、・・・jump out with meows! ちいさいラボっ子は、おもしろがって飛び出す。
Late, late that night, Pit, pat, pit, pat, Four dark shapes by the light of the moon,・・・・・もう大丈夫。夜も怖くない。こんな楽しいことはない、といわんばかりに、ラボっ子こねこは、飛び出す。
Kitten がCat に成長する物語の最後には、小さいラボっ子も、ちょっと大きくなっている。
ラボ・ライブラリー、Bravo, Kittens! といった後には、この題名の日本語はない。ある日、小1の子がもってきたノートにいいのがあった。「やったあ!こねこ」。お話を楽しんでよく聞く子だった。
―――「ニャンとおこったぞ。かんかんだ!」というところがおもしろい。「月にうかんだ4つのくろいかげが・・・Pit, pat, pit, pat のところのおんがくが、ぶきみでした。―――M子(小2)
―――おじいさんは、よかったね。4匹の猫のおかげで、お金持ちになりました。おじいさんは、ねこにじゃまされて、しっぱいしたと思っていたけど、本当は、ずっといいことが、おこったんだね。うんがよかったんだと思います。―――M子(小2)
―――おじいさんの手品は、ちょっと、古くなっていたと思います。新しいものを、練習しないといけないときに、猫たちが、仲間になってくれました。おじいさんは、新しい生活が、始まりました。今までは、大道芸人みたいだったけど、大きな舞台に立つことが出来ました。おじいさん、がんばってね。幸せにね。ねこをかわいがってください。―――Y子(小6)
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