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後三年の役絵詞・戎谷南山・恋愛 |
07月12日 (月) |
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昨日、夫に同行して、横手の金沢資料館へ。
そこには、重要文化財の「後三年合戦絵巻」を地元の文人、戎谷南山が模写した「後三年合戦絵詞」が展示されている。
重文では欠落している部分を自分で描いた、全5巻、総長75メートルのものだそうだ。
季節ごとに、展示する部分が変わるので、夫は、何度行ったことだろう。
夫の興味は、史実や、絵巻そのものにある。
が、私は、その絵巻を模写した戎谷南山。
戎谷南山は、若い頃、激しい恋愛をしたのかな~などとふと思った私は不謹慎?
彼は、30年にわたり、妹の嫁ぎ先から東京国立博物館に足を運び、「絵巻」をすべて模写したのだそうだ。
最初は、展示物の前で模写していたそうだが、職員に禁じられてからは、絵巻を記憶し、トイレに入っては筆を動かしたという。
その情熱は、どこから来たものなのだろう。
30年もの長い間、変わらず持ち続ける情熱・・・・
その情熱からつい連想してしまったものが先ほどの戎谷南山の恋愛。
大学時代の先生がおっしゃっていた言葉のひとつに
「君たち、恋愛せよ!」があった。
字面だけ見ると???であるし、恋愛は言われてするものでもない。
先生の真意は、情熱を感じたことが無い人間は、勉学にも情熱を傾けられないというのが持論だったよう。
極論でしょう!と当時の私たちは言っていたが、何に対しても、もっともっと夢中になれるはず、何か夢中になれるものを見つけることで、自分の持ってる力が底知れぬということに気付くとおっしゃっていた。
何かに夢中になり続けること、その何かは私の場合、もう見つかっているのかな、それともこれからかな・・・
歴史探訪が思わぬ方向に行った日だったかな。
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