幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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太陽の東 月の西ーーー(2) 06月20日 ()
 夏至に近い今は、北欧も美しく明るい。人々もつい遅くまで外で遊びすぎてしまう。でも、この明るい期間は短い。秋もなく、すぐに冬になってしまうようだ。この、今見ているノルウェーの自然。ここが太陽がなく暗いとしたら、どうだろう。長い夜、人々は、おのずと忍耐を強いられる。年寄りは幼子に歌や話をして聞かせ、夢を抱かせたのだろう。

 「太陽の東 月の西」はスケールの大きい話だと思っていた。確かにノルウェーにふさわしい、まさに、ここの自然が生んだ昔話だと思った。フィヨルドの絶壁に挟まれた、ほんの小さな平地にも、小さな家を見る。「山のふもとに老婆がいる」といわれても、ごく自然に溶け込んでいる。東風、西風と風によって旅をするのも、この地形にいかにもふさわしい。娘は、北風によってようやくたどり着くことが出来るが、この厳しさは、簡単には、想像できるとはいえない。北欧の人々の北風にこめられる自然の厳しさに対する畏敬と恐怖は、この物語で、ここにたっぷり語られていると思う。

 物語の雄大さに比して、ラボ・ライブラリーの絵本は少しお粗末であったと思う。語りからのイメージ、文字を読んでの思考、確かに大切で十分かもしれないが、挿絵、絵画によってさらに夢の世界を旅させてくれるともいえる。私は、「太陽の東 月の西」では、手放せない本がある。カイ・ニールセンの「太陽の東 月の西」である。ニールセンの生涯や作品について知れば納得のいくところだが、彼は、北斎や広重などの影響も受けており、彼の「太陽の東・月の西」の挿絵というより絵画は、東洋的な雰囲気もあり神秘的、幻想的であって、独特の様式美で表現している。私はこの物語を、彼の絵によって、いっそう好きになり、深めていったといえる。

 ―――はじめ、白熊は、悪いほうなのかな、と思っていたけど、とってもやさしい王子さまでした。娘は、それを知らずに、白熊との約束をやぶってしまい、別れなければならなくなって、かわいそうでした。三人のおばあさんに会ったり、東風、西風、南風、北風に連れて行ってもらうところは、とてもおもしろく、はくりょくがあります。お城についても、王子さまと話が出来るまでには、また、一苦労。あやういところで、王子さまと話が出来て、どんなに、うれしかったでしょう。わたしも、主人公と同じ気持ちになりました。不思議な、大きなお話です。―――Y子(小5)
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Re:太陽の東 月の西ーーー(2)(06月20日) >>返事を書く
がのさん (2004年06月21日 00時39分)

お~、北欧のほうへ旅して来られたのですか。羨ましいことです。さぞかしい
い絵が描けたことでしょう。

 物語の雄大さに比して、ラボ・ライブラリーの絵本は少しお粗末であったと
思う。語りからのイメージ、文字を読んでの思考、確かに大切で十分かもしれ
ないが、挿絵、絵画によってさらに夢の世界を旅させてくるともいえる。私
は、「太陽の東 月の西」では、手放せない本がある。カイ・ニールセンの
「太陽の東 月の西」である。

そうなんですね、新しい制作体勢が整わないハザマで作られたライブラリー
で、わたしにもその印象は強く、思いを同じにいたします。なんといってもこ
の物語は西欧の昔話の原型をなす大事なものなんですよね。山室静さんにその
ことはずいぶん云われました。カイ・ニールセンのものについては寡聞にして
知りませんが、それとは別に、わたしはアメリカへ行った折、NANCY WILLARD
が戯曲仕立てにし、BARRY MOSERが絵を描いている絵本を手に入れ持ち帰って
いますが、こういうものを見るにつけ、本についても音についても、もうちょ
っと丁寧につくればよかったのになぁ、の思いを抱きつづけています。(注文
をつける立場にはありませんが)
扱われることの少ないライブラリーと聞いておりますが、なんとか子どもたち
に親しんでもらえないものかと…。
Re:Re:太陽の東 月の西ーーー(2)(06月20日) >>返事を書く
ちゃこさん (2004年06月21日 20時47分)

がのさんへ
 
 あのころは、大変だったでしょうね。でも私は、このテープには感激
しました。「太陽の東 月の西」は、大きな発表会でも2回扱いまし
た。山室静も小沢俊夫もよく読み、傾倒しました。私は、このような、
昔話らしい昔話が大好きです。また、メルヘンらしいメルヘン、ファン
タジーらしいファンタジーもいいといいたいです。

 カイ・ニールセンの[太陽の東 月の西」の日本語版は、新書館から
岸田理生の訳で出ています。1979年が初版で、’83年に6刷しています。
「太陽の東 月の西」は、彼の代表作だといわれ、ほかに6編ノルウェ
ーの民話が載っています。
 でももっと、絵がきれいなのは、Kay Nielson (Introduction by
Keith Nicholson)CORONET BOOKS という原書です。よくわからないので
すが、あのころ私は、相当熱中してましたから、いい本が、向こうから
私のところへやってきてくれる、と思うくらい、本を買いました。

 なつかしいです。ラボは本当にいい物語を大切にはぐくむところであ
ってほしいです。
Re:Re:Re:太陽の東 月の西ーーー(2)(06月20日) >>返事を書く
がのさん (2004年06月21日 21時43分)

ちゃこさん
> カイ・ニールセンの[太陽の東 月の西」の日本語版は、新書館から
岸田理生の訳で出ています。
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いまは忘れてしまったことばかりですが、そういえば瀬田貞二さんがこの本の
ことをどこかで云っていたように思います。「太陽の東…」は、その後、制作
に携わるようになり「三びきのやぎのがらがらどん」をつくるときに、たしか
もう一度出会っていますね。アスビョルンセンとモーが集めて作った「ノルウ
ェーの昔話集」にともに採られているものだったような…。この「太陽の
東…」や、ラボで出版した「白熊の王バレモン」など、この北の国には異類婚
姻譚が多いことが当時はやけに印象に残りました。まさにそこが北欧の昔話の
原型のようなものだと。北欧のきびしく荒々しい自然がトロルや魔霊やこうい
う異類のイメージを生むのでしょうかね。北欧の旅でその実感を深められたこ
とでしょう。
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