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プレイ・ルームに1歳3ヶ月のAちゃんが、おばあちゃんとママと一緒に体験にやってきた。おばあちゃんは、愛息子をラボで育てた、よきラボ理解者だ。A子ちゃんは、その息子さんの愛娘。おばあちゃんの家に来るたび、音楽がかかるとピョンピョンはねたり、大きく体をゆらしたり・・・そのしぐさを見てると、親子だけでのマンション住まいのAちゃんこそ「是非ラボに入れたらいいわよを!」とこの日の体験となった。
ちょうどタイミングよく、プレイ・ルームが再スタートしたばかり。キディ・グループの幼児たちも大喜び。「今日は特別の日よ。みんな
いい?お兄ちゃん、お姉ちゃん、A子ちゃんたちの面倒をよく見てあげてね。」。花柄のフリースを真ん中に敷き、Round round the gardenを唄いながらその回りを輪になってゆっくり歩き、tickle under thereでくすぐりっこ。A子ちゃんは、キャッキャと大喜び。歌も鸚鵡返しに唱えてる。もちろん意味不明だが、音をとらえている。驚き!
4歳のTくんは、余りのかわいさからか、A子ちゃんの頬にキスをしている。プレイ・ルームのMちゃんも、いつも以上のはしゃぎぶり。大好きなPeanuts butter and jellyでは、腰を大胆にふり、「どんなもんだ!」とばかりに踊り、絶叫。
「こんなにすんなりと、とけこむなんて・・・」と、おばあちゃんも
ママもびっくり。求め合う人間関係。こんなに小さくても、わずかな時間であれ、関係性ができていく。そのプロセスのおもしろさを、また味わった。A子ちゃん、またきてね。“Spring breeze”になってね。
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キディグループでは、ごっこあそびの中で、絵を描いたり、
箱や布を使ったり・・・こどもたちの創造性が広がるアイデア
が時々取り入れられる。
「そらいろのたね」をすることになり、ゆうじちゃんの
もけいひこうきを、折り紙で作ることになった。3才のTちゃん
も真剣に折り始めた。「おやまと、おやまががっちんこするよ。」
「おやまとおやまがすきすきしたよ!」「ぴたっと仲良しね。」
折り方を説明するテューターやお母さんのことばどおり、こども
たちは一心に折り始めた。大型おりがみ、色はリバーシブルとあっ
てできあがりがあざやかで、ダイナミックなものができあがった。
ゆうじちゃんになって、みんな思いっきり飛ばし始めごっこあそ
び「そらいろのたね」が始まった。
次の週。「こんどは『そらいろのいえ』を折ろう。」ということ
になった。この1週間、ずっとお家で紙ひこうきをとばしていたと
いうTちゃんは大はしゃぎ。ちょっとむずかしいかな?と思いながら
の制作。手間取るかと思いきや、少しのサポートで、立派な「そら
いろのいえ」が、出来上がった。
テーマ活動「そらいろのたね」は、一人ひとりの「いえ」が咲い
て、水をやり、どんどん大きくなっていくはずだった。ところが、
「いえがさいた!いえがさいた!・・びゅ~ん!」いえは、いつの
まにか「宇宙船」になって1機が飛び出した。すると次から次へ、
いつの間にか宇宙戦争が始まってしまった。その絶妙なタイ
ミングに、みな大笑い。そのまま「そらいろのいえ」は「宇宙船」
となって、それぞれの家に持ち帰られたようです。
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中高生グループに加わって活動している5年生のA
くん。「今日は、特別にBくんのためにぼくが焼いた
パンもってきたよ。終わったら食べよう。」と言って
にこやかにラボにやってきた。
中学生のBくんは、たまご、牛乳アレルギーで、時々
彼は自分のために作ったスイートポテトや、とうふ??
などオリジナルデザートを持ってやってくる。
先週は「いもおやき」を作ってきた。Bくんはなにげ
なく「たいへんなんだから。おかげで料理が好きになっ
たけどね!」と、活動のあと、みんなもごちそうになった。
ラボの帰りAくんは、神妙にお母さんに話したそうです。
「卵と牛乳が食べれないってことは、ぼくの好きなオムレ
ツもケーキも食べれないってことだよ。」と。そして、
「かあさん、おいしく食べれる牛乳抜き、卵抜きパンを、
ぼくはBくんのために焼いていくよ。」と、お母さんに手伝
ってもらって、おいしいパンを焼いて持ってきたのです。
あと1ヶ月後に控える発表でとりあげる「ヘルガの持参金」
テーマ活動は、今日も遊び心いっぱいでした。「ラースはヘルガ
の手をにぎったの?」「王様とヘルガ、インジとラースの結婚式
では、腕をくんだほうがいいよ」「いやだ!それはできないよ。」
「だめだよ。割り切らないと。遊びだよ。」テーマ活動は、こんな
コミュニケーションのなかで、仲間を思う心を育んでいっているの
ですね。
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金曜日のラボを終えた翌日土曜日は、気分転換にぶらっと町に出かけることが多い。住んでいる所が郊外なので、人ごみが適度な刺激となるのです。この日は、そごうデパートで開かれている「エジプト展」にでかけました。
会場入り口まで来たとき、ショーウインドウに陳列されていた純銀のアンティークな十字架が目に入った。・・・古代エジプトでも銀製品が使われていたのかしら?・・・「作ってみませんか?」そのコーナーにいた女性が声をかけた。「これは銀細工ですが、粘土なんですよ。成型して焼けば、99,9%銀のペンダントトップが1時間もあればできますよ。」「2つ作るんだったら粘土代1600円です。」私の頭の中は「エジプト展を見に来たはずなんだけど・・・入場料1200円より、この素敵な十字架が800円?決めた!今日は作品づくりをしよう。」と、作品づくりに挑んだ。
制作過程は簡単。用意された鋳型に粘土を押し込み、型から抜き、乾燥させ、余分な粘土を削る。このときの微妙なテクニックが、作品の形を決める。そして、750度の窯で焼く。5分後、少し白みがかった十字架ができてきた。それから、磨き、いぶしをかけるとアンティークな風合いの、銀製ペンダントトップが出来上がった。自分で作ったという意味でのオリジナルで~すよ。
およそ1時間半。回りの人の動きはまったく目に入らない。一心にカッターナイフで3cmほどの作品と向かい合った。もの作りって、やっぱり楽しいですね。ところで、銀製品と「エジプト展」なにか関係があるのでしょうか。展覧会は日曜日までだったので、結局見ないまま。知識のないところで考えるに、共通項は「アンティーク」「装飾品」?
どなたか「古代エジプト文明」に詳しい方、教えてください。
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キディグループであそんだテーマ活動「そらいろのたね」。
そらいろの家が大きくなり、きつねがみんなをおいだし、
家の中に入り込むや、家はまた大きくなります。
「お~い、あぶないぞ!おひさまにぶつかるぞ!」外に
出されたものたちは叫びます。集会所の天井を見上げ、Tくんが、
精一杯叫んでいます。大きくなったそらいろの家がそこに
たっているかのような錯覚におちいります。
そして、流れる音楽・・・まぶしい太陽の光の中をそらいろの
花びらが舞い散るごとく・・・音楽が想像力を広げました。
みんな地面につっぷしました。
「わくわく、ぞくぞく」感を、幼児と一緒に味わう。実に爽快
ですね。リフレッシュできますね。
今日は、はじめに「かみひこうき」を折り、ゆうじくんとなって
飛ばしあったあと、テーマ活動に入りました。
幼児とのごっこあそびは、大人にとっても、心の解放区です。
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ひとあし早く「ハロウィーン」をしました。ハリーポッターのテーマ曲にのって、パレードが始まりました。みんな趣向をこらしての大変身です。「ヘルガの持参金」のヘルガ、「はなのすきなうし」のフェルジナンド、そして今年は物語のキャラクターにとらわれなくていいとなって、だるまちゃんとてんぐちゃん、ヨンさまや、野球選手、映画マトリックス、ゲームソフトのキャラクターまでも登場。
「ゴースト・バスケット」「魔法学校の入学試験」などで楽しくあそびました。テューターとしては、ラボ色がもう少し出て、ラボ・ライブラリーのキャラクターにもっと登場してもらいたかったんですがね。おはなしタイムでは、韓国の「おばけのトッケビ」を読みました。
だれにもあるでしょ?変身願望。わたしにとっても年に一度のこの時は、わくわく。まるで女優になった気分ね。ちなみに今年は手鏡を持って「ヘルガ」に変身。「今年は地味だね。」とラボっ子がいうけど、「きもい!」とか「こわい!」とかいわれ続けたわたしとしては、ちょっとさびしい評価でした。
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絵本「はなのすきなうし」を知ったのは、およそ30年前、娘が幼児だった頃。ぼろぼろになるほどに読み、親子で親しみました。今ラボ・ライブラリーとして発刊され、音声が加わった「はなのすきなうし」。
早速パーティでとりあげ、幼児グループでテーマ活動を楽しみました。こどもたちは、牛たちがじゃれあったり、闘牛のシーンではおおあばれするものの、フェルジナンドになりたがりません。なぜか間延びする感じで、イメージが広がりません。読み聞かせてた頃の感動は、なんだったのかしら。成人した娘たちは、「大好きな本」の一冊だと、声をそろえて言いますが・・・。
そんな中、支部テュータ1泊研修で、とりあげられたのが「はなのすきなうし」。今回は英語で「すがたり」できるほどに聞き込み、研修に 臨むことが、準備課題とされていました。目標があって良いと思ったものの、現実は四苦八苦。年のせい・・とはいえないし、やれるだけやっていこうと、心に決めました。ラボっ子の気持ちがよ~くわかります。だが実際は、不十分なままで当日を迎えたのでした。
グループ活動。ラボキャンプと同じキャンプ形式で、シニアメートのリーダーシップで、進んでいきました。
「この物語のポイントはどこだと思う?」「テーマ活動として、大切にしていきたい点はどこ?」。シニアが用意していた「スペインについてのイエス・ノークイズ」「闘牛に関する豆知識」から始まったグループ活動は、和気あいあい、なごやかなムードで進んでいきました。
さすが準備してきただけあって、みんなも積極的に意見をいうし、声を出し、動いているうちに、ポイントや、テーマが絞られてきました。
フェルジナンドの気持ちや、お母さんの感情、親子の情愛、母性のあり方、子育ての姿勢、物語の進行とともにさまざまな感想が行きかい、物語が生きてきました。わが子との子育て中のできごとも話され、みなさんの解放された心の内をしることができました。Aさんは、わが子がいじめられることがたびたびあった時、「たまにはポカーンと一発やりかえしてやったら、相手がたじろぐよ。」との先生のアドバイスに、「ぼくにはできないよ。暴力はよくないから。」との返事に、「なんと優しいのだろうか。この子の個性を大切にしてあげたい。」と思ったそうです。
「『コルクの木』は優しさのシンボルかもしれないね。」・・・スペインやポルトガルに行くと、よく目にする木で、わが家の床材にもコルクが使われていますが、ソフトな感触で、あたたかく、確かに優しさを感じさせるものです。コルクの木には、守り育てるものとしてのイメージがあり、ひとりだちしたフェルジナンドを温かくみつめる・・・フェルジナンドに愛されてきたものとしての役割がある・・・との結論に達しました。始まりは、ずーと英語が過去形で進みます。しかし最後は、
He is very happy.現在形です。
こうした理解のもと、英語のみの発表が、まとめの会で行われました。それぞれのグループ、独自の解釈があり、表現のおもしろさを実感しました。牛達のシーンを大胆に表現してたグループ、プロパガンダに群がる庶民(牛達)の姿から人の本性を表したグループ。この物語の中で、やはりコルクの木は、フェルジナンド、お母さん牛、に続く大切な存在であることが理解されていました。
グループのみんなが準備し進めたテーマ活動だったから、そのおもしろさの真髄を味わうことができたように思います。スペイン留学体験のあるBさんのアドバイスで、スペイン語講座も楽しみました。
テーマ活動は、聞き込み準備と、物語であそぶ、その行ったりきたりが、言葉とイメージの追体験をテコにした発展となり、感動を伴った言葉の習得につながるのです。再認識できた研修でした。お世話になりました。
はなしを、ラボっ子の様子に戻ってみます。あの時、もっとこどもたちと、おかあさんとのことについて話したり、フェルジナンドについて話したりするなかで、物語が深まり、闘牛シーンよりむしろフェルジナンドの姿に関心がいったかもしれません。
またわが子のことについていえば、松井直さんが「わたしの絵本論」で書いていました。「ひとりの少女が、身体のおくぶかいところに宿しているこの言葉の種、そしてリズムは、まさに母親の肉体的、精神的なかたりかけによって、生き生きとした生命力を持って伝えられたものに違いありません。母親の鋭い感受性と愛情に支えられて、言葉は語りかける力を発揮し、そのリズムに支えられて、さし絵のイメージは動き出します。かくて、耳と目からの体験がぴったりと一致したとき、それはやがてこどもの口から語りだされることになります。」
わが子への「よみきかせ」の時間は、わたしにとっても至福の時であったにちがいありません。「はなのすきなうし」と再び出会って、様々な思いがよみがえってきました。
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「テーマ活動」は、異年齢でやるからこそ、はずんで、はじけるんだね。
「ミュージカルのように楽しんでつくろう。」といってた「ヘルガの持参金」テーマ活動。先週は小学低学年の欠席が多く、背が伸びた高学年たちが、張り合いの無い表情で、突っ立ってる・・・意見もなく、時間が過ぎました。今日は、休んでいた低学年たちも勢ぞろい。また活気が戻り、はずみすぎ、はじけすぎのラボタイムでした。6年生のお兄ちゃんにまとわりついていく1年生。ヘルガの強気なせりふ、ラースの身勝手なことば、みんな言いたくてたまらない。役決めに喧々諤々でした。
小学1年のAくんは、おかあさんに「おかあさんが結婚するとき、おとうさんは何といってくれたの?」「持参金は払ったの?」と、ヘルガのお話に両親の結婚をかさね、いろいろ聞いてきたそうです。「ヘルガの持参金」CDが流れるお茶の間で、両親がAくんの質問に答える。照れ笑いするお父さん、お母さんのようすが伝わってきました。
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「2005年・ごとうパーティ歓迎会と壮行会」は、みなさんの協力で、とても有意義な
会を迎えることができました。ひとりひとりの成長をさらに実感させられた会でした。
昨年ホームステイを体験したSちゃんのスピーチでは、水がどれほど貴重なものかを知った話とともに、これからオレゴン州に旅たつYくんに、いろんな体験をして、自然と仲良く、アメリカの友達との交流を大切にしてほしいと話してくれました。
ペンシルバニア州から来日中のアリエルの、自分の住んでる200人ほどの小さな町タウンビルが、ラボっ子たちとのホームステイ受け入れを、戦争を体験したお年寄りたちが、はじめのうちは「日本の子を受け入れるなんて、とんでもない!」と、渋っていたのが、ひとりひとりの触れ合い、子どもたちの交流の様子から、好意的になり、今では町がリトル・トウキョウといわれるほど、交流の輪が広がっていると話してくださいました。
激励のテーマ活動は、ナンセンスなお話「ふしぎの国のアリス・へんてこな仲間たち」の題のとおり、こどもたちの想像性ははじけ、吹き飛びました。幼児も一緒になって、テーマ活動の楽しさが、伝わってきましたね。壮行会での発表を目標に進めてきたこの2ヶ月でした。できる限り、たくさんの子に、アリス役を体験してほしいとの思い通り、配役も決まり、スタートしたものの、遊びすぎ、はじけすぎ、なかなかまとまらない日々で、テューターはくたくた。
「アリス」のナンセンスな世界は、思いっきり楽しみ、想像力をいっぱい広げた世界を体験してほしい。そのねらいどおり・・・どんどんエスカレートする子たちに、「物語の表現を再現していく中での動きであることを、忘れないでね、」と助言。この日の発表では、ナンセンスな世界をしっかり楽しんでいる子たちの様子が伝わってきました。
ゲームも、それぞれが持ち寄ったオリジナルなもので、楽しい交流体験となりました。司会進行係りの、6年生のRちゃん、Kちゃん、段取りよく、進行してくれました。お疲れ様でした。
みんなで寄せ書きした、Yくんへの、バナー。オレゴンをイメージした大木に寄せたみんなの気持ちを忘れないで、Yくん、健康にきをつけていってらっしゃい。
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水曜日は「プレイルーム6パーティ交流遠足」。
チチヤスハイパーク牧場で、ソングバード、テューターたちによる ペープサート「3びきのやぎのがらがらどん」。そして牛やポニー うさぎ、ひつじにふれ、親子共々大満足。緑あふれる園内で、ゆったり のびのびと交流できました。ラボの野外交流会にお勧めの場所です。
そして土曜日。「ことば・こころ・からだ」講座3回目 「劇あそびで親しむ英語」。
「きょうはみんなでくまがりだ」を題材にテーマ活動(劇ごっこ)。 「ぬかるみってどんなかんじ?」「くつがぬげちゃうよ~」「足が ひっぱられちゃうよ」「ころんで泥だらけになっちゃった」・・・ 「森は?」くもの巣だ」「はちがおっかけてくるよ」「犬がほえた。何かいるよ」 森はだんだん勢いをおび、木々もうっそうとしげっているかのように見えてきました。 お母さんも、こどもたちも真剣です。 こうしてたっぷり遊んだあとCDをかけてテーマ活動を楽しみました。 ことばははずみ、こどもたちはもちろん、おかあさんたちも物語に興じ ,生き生きとしていました。言いたくなってくる「ことば」 と動きたくなる「身体」で表現しているテーマ活動の醍醐味です。 「動いていくと、想像がどんどん広がって、おもしろかったです」 「参加してよかったです」ラボへの理解が深まりました。
そして今日は、高学年を対象に「フィールド・ワークin宮島」 (宮島で、世界の国や人を知ろう)の日
でした。世界地図を広げ、簡単な英会話をもとに外国のひとたちに声をかけました。 インド・アメリカ・カナダ・ポルトガル・イギリス・オーストラリア・ ジャマイカ。みなさんとても友好的。おりがみや習字で交流しました。 身近な場所から世界に関心を持つことができるといいですね。 こどもたちは、とても積極的でした。
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