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4パーティ合同ハロウィーン合宿は、各パーティラボっ子たちの
アイデアにあふれた楽しい2日間となりました。1日目は、仮装パレード、
運動会、ダンスパーティ、怖い話など。2日目は各パーティ持ち寄りの
テーマ活動に基づいたワークショップ。ピーターパン、ペルセウス、
おばQ,西遊記。
わがパーティは西遊記「弟子たち勢揃い」で、もうひとり新しい弟子を
登場させようというもの。
"What kind of monster are you?"― ここから各グループで
キャラクターを考え、どのようにであったかなどお話をつくる。
導入に「ことばあそび」をし発想トレーニング。
できたストーリーは「悟空が世界一周の途中アテナに話しかけられ気が
あい筋斗雲でデートしたがふられてしまう。それをみたゼウスがなぐさめ、
ゼウスも三蔵一行に加わる。」 ラボ・ライブラリーという共通の世界で
お話づくりに拍車がかかる。夜プロのダンスパーティは音楽CDで興じる
もの。広いホールを闇夜に置き換えての妖怪ダンスは、こころも身体も解放
できた世界となった。
ラボ・ライブラリーは、やっぱり超一流だ。
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ハロウィーンの経済効果がすごかったらしい。土曜の夜のワイドショーでも渋谷の様 子がライブ放映され、キャスターの「はじまりはケルト人の祖先への崇拝だそうですが みんなわかってるのかな」とコメントしていました。例年のパーティ行事に なっているハロウィーンは、ラボの物語キャラクターの仮装が中心でみんな手作り だったものが、この頃はちがってきています。「Trick or treat」も、オレン ジ色を中心にあふれる商品の山を見ると気持ちがトーンダウン。子どもたちと行 事,をするたびにやっぱり考えたい。「ラボ」で大切にしたいことは何か?と。
幸いに今年のハロウィーンは、インターンJoeさんとの交流が重なり、オーストラ リアのこともいろいろ教えていただいた。「お菓子はやはり子供たちが楽しみにし ていますから用意します。」お母さんの愛情あふれる言葉をいただき、真っ 暗な集会所の外での「Trick or treat」でにぎやかに終了。かごいっぱいのお菓子に 満面の笑み。
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久しぶりの日記です。この夏は世相にハラハラドキドキ、いろいろ考えました。
結論は、私にできることは、ラボを通して、子どもたちの健やかな育ちをしっかり
見つめ、応援していくことだと。
我が家の隣りは、今住宅を新築中。古い家を取り壊し、更地にし、40センチほど
のコンクリートの土台が敷き詰められ、そこに新しく建売住宅ができるのです。こ
の工事、炎天下の夏から始まりました。猛暑のなかで、若い工事関係者たちが、実
に手際よく重機を操作し、解体作業をし、地面をならし、コンクリートをしきつめ
ました。その作業態度のすがすがしさ、礼儀正しさはピカイチでした。EXILE
のようなチームプレイは圧巻。若者の姿に声をかけずにはいられませんでした。
「ありがとうございます。そう言っていただけるとほんとうれしいっす!」
土台ができ、いよいよ建物本体が建ち始めました。気がつくと、毎日大工さんひ
とりがFMラジオを流し作業中。茶髪にバンダナのこの若い大工さんも、朝から夜
まで黙々と作業に打ち込んでいた。わたしはまた思わず声をかけた。「小さいとき
は、ものづくりが好きでした?自分の作品を見ることができるっていいですね。」
「そうなんです。近くにいくと回り道して見ますね。きれいにしてくれているとう
れしいです。」「決して器用ではないんですが・・・ものつくるのは好きでした。
10年になるんんですが、大事なことは『段取り力』です。」
工期がある。天候にも左右される。他業者さんとの関係・・・など。全体をどう
見て日々の仕事を進めていくか。若い人たちの仕事ぶりに感動の毎日です。
『段取り力』このことばを、ラボっ子たちに伝えたい。
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今年の「すがたり交流会」では、既刊ライブラリーのほかに
新刊ライブラリー「がまくんとかえるくん」や「おおきなのはら」
「ロミオとジュリエット」「雨にも負けず」ポエムも登場。
堂々と発表する姿に感動しました。
今年も、この場はひとりひとりのがんばりが伝わり、成長を
見つめる特別の時間となりました。
ご父母のみなさんが、わが子だけでなく、お互いの成長を喜び
あっている雰囲気が、またうれしかったです。
緊張したあとは、ご父母も一緒にソングバード、ゲームで盛り上
がりました。素がたりでとりあげたテーマをヒントにしたゲーム。
こどもたちのアイデアあふれる企画力も大したものです。
ゲーム「なくした手紙」「太陽へとぶ矢」。「なくした手紙」は、
破れて見つかった手紙をつなぎあわせ誰からだれに送られたものか
をあてるというもの。「太陽へとぶ矢」は、的として用意した箱に
はった太陽に、紙飛行機をそれぞれが折ってとばすというもの。
入会したばかりのりんくんママ、ななちゃんママは、ラボっ子たち
のいきいきとした表情とてきぱきとした行動に感心していましたが、
りんくん、ななちゃんもずっと前からのラボっ子のようにのびやかな
お子さんたちでした。出会いに感謝!
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昨日開かれた「はつかいち朗読劇コンクール」に、今年も出場した
Sファミリー。
小2、小4、小6のラボっ子とお父さん、お母さん。
ご近所のおじさまが王様、おばさまがおばあさん役として加わり
「スーホの白い馬」を好演。昨年に続きみごと優秀賞を受賞した。
会場がモンゴルの草原に見え、悲しみやくやしさ、そしてやさしさ
が馬頭琴の調べとともに伝わってきた。
家族が、高齢者である地域の方々と一緒に、絵本の世界を表現した朗読劇。
「こどもたちが、地域の方たちにとても愛されているんです。そのおかげで
こういう場ができました。うれしいです。」Sファミリーの子育ての姿勢に、
いつも感心させられる。
王様役をみごとに演じた67才のOさん「気持ちよかったよ。ありがとうね。
また来年も挑戦したいね。」相互の学びあい。社会の在り方をみた。うれしい。
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宮沢賢治作「雪渡り」を取り上げている小中高生グループ。
テーマ活動をすすめるほど、賢治作品のことばに、表現の仕方に、
感心。においがあり、光があり、感触、色もみえてくる。
そうした空間ではじまる「きつねたち」と「こどもたち」との交流。
囃子ことばは、リズミカルな乗りにのっていつのまにかラボっこたちは
「ラッパー」になってはしゃぎだす。
むずかしそうだけど、なぜか魅かれる。一枚一枚、その魅力を
解き明かしたい。そんな衝動にかられる不思議な世界だ。
そろそろ、場面を丁寧にみていこうということになり、疑問を
出しあっていた小学生。「カガミモチ」って何?「かがみって鏡?」
「正月に供える丸いもちだよ!」「どこにおいてあるの?」「リビング?」
・・・このやりとりを聞いて驚く私。「四郎たちはどんな家に住んでいるの?」
「雪渡り」に表現される雪景色も想像はまったくできないだろう。楽しそうに
テーマ活動をしているこどもたちの表現しているものはかれらの今である。
帰り際、高校生がみんなに言ってくれた。「どんな家にすんでいるかなど
お話に出てくるわからないことばなどを調べたりよく考えてこよう。」
帰宅後、「想像力」の隔たりを知らされたわたしは、「いい、いい。
このままこどもたちの想像した世界でつくっていけばいいんだ。」と自分を
納得させた。
そして1週間後のラボ。「かやぶき屋根」「寒水石」「雪沓」など調べたり、
考えてきたことが共有されていった。
「かがみもちを狐のところにもっていっておやりってお兄さんがいってたけど、
神様にお供えしてるものをもっていくって、きつねのことを大事に考えているね。」
「キックキックトントンは雪ぐつをはいてるからでる音だね。」
物語に入りこんでいくこどもたちの姿があった。
高校生Aちゃんのリーダーシップに感謝。
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幼児グループでのこと。ソング「parade of colors]
であそんだとき、「信号の色は何色?」とたずねたら、
Kくんがすかさず「『ぴかくんめをさます』にあるね。
あお、きい、あか・・・。」「そうだったね。」「すきな
んですよ。福音館の復刻版で求めました。」とお母さん。
「もってくるね!」といって、Kくんは嬉々として帰って行った。
そして昨日のこと。始まりに絵本をとりあげる。
「はなをくんくん」を読み終え「ぽとんぽとんはなんのおと」を
読もうとするとKくんが席をはなれた。そしてうすい灰色の本を
バッグからとりだしてきた。お母さんが「かばんに入れてきたのね。
『ぴかくんめをさます』です。」と。わたしにはピンとこなかった。
わたしの知ってる「ぴかくんめをさます」は濃い緑色のなかに、
あお、きい、あかがあったはず。このごろ記憶にあいまいな自分が
いる。ぼやっとしながら、「センセイヨンデ?」というKくんから
渡された本を読み始めた。ストーリーは同じ。だが私のイメージと
ちがう。絵は馬場のぼる。たしか「長新太」だった。あいまいな
感覚を持ちながら読み終えた。Kくんの目は輝いていた。
ラボから帰ったわたしは、自分の記憶が定かかどうか本棚を探した。
あった!これだ!松井直さく、長新太え「ぴかくんめをさます」
あの本は?あわててネット検索。あったあった。1960年初版
「ぴかくんめをさます」松井直さく、馬場のぼるえ。長新太版は
1966年初版であった。馬場のぼるの淡い灰色の世界に感動を
得たKくんが長新太の絵にどんな反応を示すか・・・楽しみだ。
それにしてもなぜこんな出版過程がうまれたのだろか。
わたしの記憶もまだ大丈夫やれやれ。
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「ことばの宇宙」に小5のMちゃんの「ランパンパンおはなしすごろく」が載った。
「ワクワクワークス」入賞作品だ。さいころを振って勢いに乗るや「くろどりが逃げてスタートへもどる」
「『王様と戦いに。女房がさらわれたんだ。』英語で何という?」
「ねこを呼び出す歌をうたおう!」などと、楽あれば苦ありの道のり。
ゴールになかなかたどり着けない。よ~く考えてある。
昨夏は、Mちゃんの他にも小4のSくんの「不死身の9人兄弟すごろく」。
「ひとまたぎ」が長いあしでまたいでくれたおかげで楽勝かと思いきや・。
「ひとまたぎ」の表情がこれまた愉快。
「ジャックのたてた家すごろく」を作った小2のTくんは、すがたりも要求。
製作者には、構成力と柔軟性がためされるが、当人たちのねらいは、
「ゴールにたどりつけない作戦」だと思ったら、「それもおもしろくないでしょ。
簡単にいかないけど、まあ人生みたいなもん。
いろいろあってハッピーエンド。」とSくん。
幼児も「すごろくづくり」に興じているそうだ。
Mちゃんの「ランパンパン」は、亡きお母さんの励ましで
ゴールにたどりつけた尊い作品だ。ゆかさん、いろいろありがとう!
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2014年11月30日、「ラボごとうパーティ30周年のつどい」を迎えることができました。
中心にいたのは、ラボっ子たち。会の運営、記念Tシャツづくり、
そして「テーマ活動」の発表。その嬉々とした動きは、この会に集まってくださった方々から
「温かい温かい会でした。」「こどもたちの生き生きとした姿に感動しました。」
「参加できてほんとうによかったです。」などの温かいお言葉をいただきました。
「集まってくださるみなさんの交流の場であり、繋がっていることを実感できる場であってほしい。
中心にいるのはラボっ子たちであり、子どもたちが創りだした場となり、彼らが主体的であり、
メッセージ性を感じさせる場となってほしい。」
過去の資料をとりだして30年を振り返っているなかで私が願ったことでした。
~こどもたちの感想文より一部抜粋~
*ピーターパンは、いろいろ案を出し合って考えてやったので、
ことばもはいっていてとてもよかった。展示物を見て、いろいろなテーマ活動の役が
書いてある紙(過去の発表会での配役表)があり、全然知らない人たちばかりだったけど、
その時々みんないっしょうけんめいラボ活動をしていたことがよくわかりました。(小5)
*つもりパーティの「ランパンパン」が、小さい子ばっかりだったけどはく力があったし声もだせていたのでよかったです。
きりばやしパーティの「がまくんとかえるくん」の発表は、少ない人数でもはく力のあるえんぎができるんだなと思いました。
この30周年の会で、ラボのテーマ活動のおもしろさや、がんばってやった時のたっせいかんがしれたのでよかったです。(小4)
*わたしは、うけつけで、しらないひともきて、うれしかったです。
おおきくなったことをいいたかったけ どはずかしくていえなくて、
またおおきくなったことをいいたいです。またちゃんすをください。
ごとう ぱてぃがやっていたことがこんなにあるとはおもいもしなかったです。・・・(小1)
*みんなすごくがんばっていたからぼくもみならいたいです。あとほかのパーティはすごくごとうパーティ をほめてくれたからうれしかったです。つぎもすごくがんばりたいです。
だからごとうパーティのみんな もがんばりましょう。(小2)
*・・・やっぱり、これから社会に出る上で、コミュニケーション能力は大事だなぁ。ラボはそういうとこ ろを伸ばしてくれると思います。(小6)
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宮島から世界を知ろう・フィールド・ワーク
たくさんの出会いがありました。交流できた国は14か国。雨天でしたが、それが功を奏したのか、フェリー乗り場では、ブラジル、カナダ、イスラエルの団体さんと楽しく交流。イスラエルからは、メールで喜びのメッセージをいただきました。こどもたちの、臨機応変な対応に(その場で折り紙を折る)拍手。持参した世界地図はベタベタ、くしゃくしゃになりましたが、感動は世界中を駆け巡った気分でした。
年1回のごとうパーティ・イベントです。地元を知り、世界中から訪れる人々との交流を楽しみます。「英語はぺらぺらなんでしょうね。」日本人の多くが聞きます。つたない英語とたくさんの笑顔、そして日本語。交流したい気持ちが外国の方たちにも伝わって、ことばの垣根を越えた出会いとなります。体験後「もっとしゃべりたいな。」こどもたちのこの気持ちが英語へのこだわり、他国への関心につながっていることはまちがいありません。宮島の対岸に住んでいる私たち「ごとうパーティ」知るべきことがたくさんあります。
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