幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
■■■ 運営事務局より ■■■
ひろば@LABOは,ラボ教育センターが展開する
「ラボ・パーティ」に関わる皆さんのコミュニティ・ネットワークです。
「ラボ・パーティ」については 公式サイト  をご覧ください。
ラボ公式HPTOP新着一覧趣味・ゲームランダム新規登録戻る 0572589
  
Home
Diary
Profile
BBS
Bookmarks
Schedule
メール
・メッセージを送る
・友達に教える
ページ一覧
・ 創作短編童話1
・ 青少年育成
・ アート回廊=1
 アート回廊=2
・ 勘違い語塾
・ 旅の落し文
 HAWAII
・ ものはづけ①
 ことばあそび
 読めますか
・ 萬葉植物
・ 小夜 & GANOトーク=1
 S&Gトーク=2
 S&Gトーク=3
 S&Gトーク=4
 S&Gトーク=5
 S&Gトーク=6
 S&Gトーク=7
 S&Gトーク=8
・ 古典芸能〔1〕
 伝統的技芸
 古典芸能(2)
・ 物語寸景(1)
 物語寸景2-1
 物語寸景・3
 物語寸景・4
 物語寸景2-2
 物語寸景・5
 物語寸景2-3
 物語寸景2-4
 物語寸景・6
 物語寸景2-5
 物語寸景・7
・ つれづれ塾《1》
 その《2》ラボ
 その《3》映画1
 その《4》植物
 その《5》古典1
 その《6》詩歌
 その《5》古典2
 その《3》映画2
・ 今月の花神=1
 今月の花神=2
・ 本、譲ります
・ ウの眼
 タカの眼
 イワシの眼
・ 狂歌で遊ぼ!
 川柳で遊ぼ!
 変漢ひろば
 狂歌-〔2〕
・ 小径を行けば…
・ ことばの旅路①
 その《2》
 その《3》
035
風のかよい路、〔がの〕さんの庭にて。
どうぞお気軽に。互いの率直な感性をそのままに交換いたしましょう。


現在、掲示板の書き込みを制限しています。
がのさんの掲示板 [全2358件] 931件~940件 表示 << 前の10件 | 次の10件 >>
Re:Re:Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2006年06月18日 00時33分)

ドロシーさん 【その2】

 ブリューゲルから離れて「パパラギ」に来てしまいました。そういえ
ば、きょう(6月17日)、知人に招かれて油彩画のグループ展を見てきま
した。そのついでにアルフォンス・ミュシャ展ものぞいてきました。装
飾過多のアールヌーヴォーの世界は、どうもわたしの感覚には合わない
のですが、ま、そうは言わず、ときにはこんなのもよかろうかと、サ
ラ・ベルナールの華麗なすがたを楽しませてもらいました。

 わたしの住むこの地域では、足掛け6年にわたってわたしの主宰して
きたこの読書会の影響はわりあい大きく、先々回のリンドバーグ夫人の
「海からの贈り物」につづいて、いま、この「パパラギ」が中高年世代
のあいだでちょっとしたブームになっているんですよ。ただ、本がなか
なか手に入らないとか。立風書房が倒産したあと、学研が版権を引き取
っているようですが…。広い人たちにゆっくり読んでいただきたい1冊
です。
Re:Re:Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2006年06月18日 00時19分)

ドロシーさん 【その1】

>ニュースソースは新聞です。私もかなり重症の活字中毒です。

⇒はっはっは…、活字中毒。やっばりご同様に病気ですか。南海のあの
酋長にかかったら、ケチョンケチョンになじられることになるのでしょ
うね。ふたりそろって絞首刑! 徹底的にやっつけられる痛快さ!
 新聞、これをどう言っていましたっけ…。「束になった紙」でした
ね。青白い顔をしたパパラギは、朝ごとにそこにアタマをつっこんで、
馬がものを食べるような異常な情熱をもって新しい情報、いいことも悪
いこともひっくるめてその情報を腹いっぱい食べるのを習わしにしてい
る。しかし、その新聞なるものの正体は、人びとのアタマ、みんなの考
えをひとつにしようとするもの、征服しようとするものである、と。も
う、かなわんですね、こんなふうにわたしたちのまやかしの生活をズバ
リ見抜かれてしまうと。ドロシーさんのお好きな映画についても、メッ
タ切りでしたね。あれは「似せ絵」にすぎない、きれいな娘が首を絞め
られ殺されようとしているのに、パパラギはじっと静かにすわって見て
いるだけ、そういうシーンを見ても、感覚がおかしいのか、怒りも恐怖
も嫌悪感も感じないらしく、そのようにまやかしの暮らしのなかに彼ら
はいる、というわけ。う~ん。

 >ところで、「パパラギ」は蔵書にあり、随分以前読んだのですが、今
回、思いを新たに読みました。非常に読みやすいので、何度も何度も、
身近において繰り返し読みます。内容の深さに気づかず通り過ぎていた
自分が非常に恥ずかしいです。

⇒1980年代によく読まれた本で、わたしも20余年ぶりに読みました。バ
ブル景気の一方で、エーッ、こんなことでいいのかなあ、動きが速すぎ
はしないか、と人びとが疑問に思いはじめたころ。ちょっと今の情況に
似ていますね。わたしもご同様に、鼻先で嘲笑しながらこれを読んでい
たように思います。それが、その後、良寛さん、西行禅師あたりの生き
方にふれ、欲を捨てた清貧さに一筋の道を見たあと、ということもあっ
てか、ごく自然に共感でき、すごくよくわかるように思えるんですね。
口先でエコロジーをいい、大衆に媚びて自然保護を言っているものたち
のインチキさも見えてきます。【つづく】
Re:Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
さちこさんさん (2006年06月17日 22時51分)

がのさんへ

いつも私のつたない文章にしっかりとお返事してくださって、
ありがとうございます。

>「パパラギ」
いろんなところで文章は引用されていますね。
心に残るものが多いのですが、まだ本自体は読んでいません。
がのさんからお勧めいただいたのがご縁ですね、読んでみます。

先日、中国へ戦争に行った方の本を手にとる機会がありました。
書かれている内容にすくみ、囚われて、抜け出すことができません。
以前、こちらに書き込みさせていただいた
アウシュビッツのことと重なります。
同じ人間同士が、そうではなかったという事実。
中国で起こったように、女の私が扱われたら、我が子が殺されたら。
夜、そう考えていたら、
隣で寝ている長男、長女の手を強く、強く握り締めていました。
私は、この弱さから、なかなか抜け出ることができません。
きっと、救いの答えは与えられないものなのでしょう。
だから、宗教が生まれるのでしょう。
でも、その宗教のせいで争いが起きることもありますね。。。

もう一度、松谷さんの本を読み返すことにします。
Re:Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
dorothyさん (2006年06月17日 20時48分)

がのさん

実際のところ、私は週刊誌は全く見ません。女性の多くが
興味を持つ、といわれているワイドショーも嫌いです。
テレビは「世界不思議発見」を見るのとスポーツ観戦を
たまにするくらいで(あと「ためしてガッテン」も時々)
ニュースソースは新聞です。私もかなり重症の活字中毒です。

ディケンズや枕草子を楽しむ一方で、ハリー・ポッターの
最新刊を必死で読んでしまいます。使い捨てのように
扱われる新書版のものはあまり読みませんが、古典と
ベストセラーはほとんどいつも読んでいるようです。

ところで、パパラギは、蔵書にあり、随分以前
読んだのですが、今回、思いを新たに読みました。
非常に読みやすいので、何度も何度も、身近において
繰り返し読みます。内容の深さに気づかず通り過ぎて
いた自分が非常に恥ずかしいです。
Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2006年06月17日 09時48分)

ドロシーさん 【その2】

深い読み物にじっくり向き合う読書時間をなんとか捻出したいと思って
います。

⇒「パパラギ」の時間をめぐってドロシーさんのBBSに書き込みをさ
せてもらいましたが、「忙しい、忙しい」と、投げられた石のように人
生を走りまわっているだけでは、読書をしたり美術を楽しんだりする時
間はとれません。ここはファンタジーではありませなので、モモが「ハ
イどうぞ」と時間を持ってきてくれることもありません。ドロシーさん
は十分におわかりになっているはずですが、そんなゆとりをつくろうと
本気でおもえば、ちゃんとゆとりは生み出せるものです。そして、わた
しはすでにどこかで書いたように思いますが、テューターや親が子ども
をまえにするときには、そんなに押し付けがましくしゃべらないでい
い、ゆたかな素養に裏づけられた「ゆとり」をもってゆったりと向かい
合うことがとっても大事だと思います。その素養をつくるのがいい読書
というわけですね。先人のことば、他者のいうことばを自分の素養とし
て積み上げるセンスも身につけねばなりませんけど。またそれは、読書
だけでなく、ひとによっては、映画だったり、インターネットだった
り、カルチャーセンターの講義だったりするのかも知れません。それで
も、どれが…、といわれれば、やはり読書がいちばんではないでしょう
か。
◆…“時間”をめぐるエンデ「モモ」とツイアビ「パパラギ」の話題を
「物語寸景(2-3)」に転記・整理しました。
Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2006年06月16日 22時24分)

ドロシーさん 【その1】

>読書を単なる気晴らし、と捉えると軽い読み物にばかり手が出てしま
います。が、先人たちの知恵や哲学・思想を学び自分が生きる道しるべ
とするならば、やはりそれなりのものを読みたくなるのだ、と改めて思
いました。

⇒古くから安定した評価をもつ作品には、たいてい、たしかに人類史に
残るにふさわしい、すばらしいメッセージがあります。とりわけ古典文
学とされるような東西の文学には、これを見ずに死んでしまっては何の
人生か、と思われる、真に迫る哲理が含まれています。その精髄を汲み
取るほどにこちらに素養がないので、いつも口惜しい思いをしているの
が現実。そして、わたしの場合にかぎっては、若いドロシーさんたちと
は違って、ちょっと急がねばならない事情があります。したがって、本
を読むときは、極力、流行に押し流されることなく、無駄のない、評価
の定まったいい本を選んで読むようにしております。…とはいいなが
ら、恥ずかしながら正直なところを告白いたしますと、わたしも聖人な
らぬ身、俗塵にまみれて生きる迷いの子です。みなさんには言えないよ
うな、つまらぬ気晴らしの読みものを楽しむことだってあります。い
や、むしろそのほうが多いかも知れません。そんなにごりっぱな読書人
というわけではありません。ただ、チビのころから、いささかの活字中
毒にかかってきた、というだけで、もともと、ひとの模範になるには不
節操にすぎる存在です。
 ですから、先の長いドロシーさんがその読書スタイルをこの際変更す
る必要があるかどうか、疑問です。いまは、いろいろ多方面のものを幅
広く読む、ということでいいのではないでしょうか。そうはいっても、
週刊誌的な知識は当然だめです。さらにいえば、新書版程度の“便利
な”“手ごろな”知識をもってものごとを理解したと思いこむのも危険
です。新しい知識と情報をやたらたくさん掴もうというのではなく、や
はり、ご自身のシン(芯、真、信、神)に添って誠実にいい本を読むとい
うことでしょうかね。
【つづく】
Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
dorothyさん (2006年06月15日 05時23分)

読書を単なる気晴らし、と捉えると軽い読み物に
ばかり手が出てしまいます。が、先人たちの知恵や
哲学・思想を学び自分が生きる道しるべとするならば、
やはりそれなりのものを読みたくなるのだ、と
改めて思いました。

最近、「温故知新」という言葉が何とはなしに
思い起こされることがあります。古きを温める
ためには、まず、古いことを知識として
知らなければならない。

目の前のさまざまなことにしか思い至らない
日々を送っています。深い読み物にじっくり
向き合う読書時間をなんとか
捻出したいと思っています。
Re:Re:「今週の本棚(2)」を拝見して/読書をめぐって
dorothyさん (2006年06月15日 05時14分)

がのさん

⇒アポリネールの“Le Matelot d’Amsterdam”は、多分、単行本では出
ていないと思います。いま書店で探すとして、どれにこれが入っている
か、わたしは知りません。わたしの場合、ずうっと以前、紀伊国屋書店
から出ている革の背表紙でつくられた限定1000部の豪華本(いま測ってみ
ましたら、厚さ6センチ)、 鈴木信太郎・渡辺一民=編、川口篤=訳で読
んでいましたが、今回読んだのは中央公論社版「世界の文学 52/フラン
ス名作集」昭和43年の再販ものです。数年前に古書店で買ったまま放置
していたもの。サザンプトン郊外の別荘で見つかった、英国貴族の美し
い若い妻と水夫の血まみれの死体。死んだ水夫の上着のなかから飛び出
してきた猿。そしてオウムがくり返す「わたしは無実です」ということ
ば。ふしぎな作品ですね。「オノレ・シュブラック…」については、そ
れぞれ違う出版社の本で5~6回読んだことになります。

そうだったのですか・・・。どこでこの、「アムステルダムの
水夫」という題名を見たのかも定かではなく、ただ
おろおろとしておりました。図書館ででも探すことにします。
きっと、ずっと経ってからになりそうですが。

>本の読み方をめぐっては、書きだすと長くなりますので、オモテの日
記のほうに移してつづきを書かせてもらいます(サボらずにDIARYを書け
とのお叱りもありますので)。

ありがとうございます。ここのところ、日記を更新する
こともなく、こちらにも伺わないままにおりましたので、
ご無沙汰で申し訳なく思っておりました。
じっくり拝読いたしました。
----------------------------
Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2006年06月14日 22時46分)

さちこさんさん 【その3】

 「本当の暮らしは太陽の下にある」とする南海の酋長。帰りたくても
帰ることのできないふるさと、あと戻りのできない文明のなかに青白い
顔をして生きているわたしたちに、ツイアビはわたしたちの失ったもの
の大きさを語ります。それは今となっては実現不可能な夢かも知れませ
ん。しかし、ウソのかけらもない真実です。「森の生活」を書いたウォ
ールデンのような人もいます。文明の側にあって文明が失ったものを誠
実に描いて惜しむ人。同じく文明の側にぬくぬくといて、おカネほしさ
に日本の自然の美しさとそれを守ることの大事さをもっともらしく語っ
て媚びるどっかの人もいます。ツイアビの立っている場所と位相は、そ
ういう人とはぜんぜん違うんです。機会がありましたら、さちこさん
も、もう一度「パパラギ」読んでみませんか。これも“嫁入り道具”の
ひとつにするにふさわしいホンモノのひとつだと思いますので。
 長くなってしまいました。ごめんなさい。
Re:Re:★読書、ブリューゲル、そして芸術に命を削る人が放つメッセージ(06月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2006年06月14日 22時42分)

さちこさんさん 【その2】

 彼の澄んだ目から見ると、わたしたち文明社会に生きるものたち=“パ
パラギ”は、みんな病気と映っているようですね。「カネ」という病気
に取りつかれ、「物」という病気にとりつかれ、「時間」の病気に取り
つかれ、「考える」という病気に取りつかれているといいますパパラギ
(白人、ヨーロッパ人、文明人)は、自分の自由を捨ててたえず「モノ」
をつくり、「モノ」を見張り、「モノ」に見張られて生活し、「モノ」
を手にいれようとする欲のために、争い、互いに攻撃しあい、残酷なこ
ころで罪を犯す。その「モノ」をたくさん持つことが人間の名誉であ
り、ありあまるほどのモノがないと暮らしていけない今の文明社会。最
近のニュースが如実にそれを語っていますね。「儲けるものが勝ち」と
して欲をつっ張らせて走ったホリエモン、村上ファンド、それに日本の
金融政策をにぎる日銀総裁のお粗末な私利私欲。

私有財産という概念を持たぬ人から見たわたしたちの生活の病理が次つ
ぎに語られていくわけですが、考えてみると、ブリューゲルの澄んだ目
がとらえて描き出している世界も、「欲」に踊る醜い病人たちの群像、
この穢れた現実であることがわかります。だからわたしたちのこころの
どこかに突き刺さって抜けない印象を止めるのだと思います。
 「パパラギ」をめぐる小論の一部を、このあと、ひろば@で紹介するか
どうかは、考えておきます。たぶん差し控えることになるでしょう。お
カネを最高の神として信じ、モノにうずもれて暮らすこの社会に対する
強烈な皮肉を言わねばならないからです。それを言うのは現実的でない
というこの捩れたへんてこな現実。【つづく】
<< 前の10件 | 次の10件 >>
Copyright(C)2002 Labo Teaching Information Center.All rights reserved.