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2020/07/29の日記「ピーターラビットのおはなし」1 |
07月29日 (水) |
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新刊「ピーターラビットのおはなし」に初めて取り組んだ。
7月19日(日)吉良パーティとの交流発表会で「きてれつ六勇士」を発表し、ずっとこれに取り組んできたからだ。みんなが協力してお話をよく表し、いい発表だった。中大生が小学生の力をさらに引き出してくれたのが伺われる。中大生には感謝。欲を言えば、もっとはじけて、型破りに遊んじゃってもよかったのでは?とも思う。なにしろ奇妙キテレツな仲間たちのお話なのだから。
昨日は「ピーターラビットのおはなし」の絵本を持ってきてもらって、最初に一人一人絵本をみながら、私が邦訳を読んだ。ビアトリクス・ポターのこの絵本は、絵が物語をそして登場人物の心情をよくもの語っている。まずしっかり絵を読んでほしいと思った。
p7 おかあさんが「おひゃくしょうのマクレガーさんとこのはたけにだけはいっちゃいけませんよ。」と言われているピーターの姿は、お母さんの方を向いていない。
私「ピーターはお母さんの言うことを聞いていないのかな?」
R君、Yちゃん「ピンと耳をそばだてているから聞いている」
私「それじゃ、お母さんの言うことをきかないで畑に行ってみたいと
思っているのかな?みんなだったらどうする?」
男の子2人「行ってはいけないと言われても行く」
私 「男の子ってそういうもんだよね」
女の子3人「おかあさんの言う通り、森でくろいちごつんでる。怖いも
ん」
Yちゃん 「私だったら、行ってみたい気持ちもある。その時によるか
な?」
p8 マクレガー夫人がピーターのお父さんの肉入りパイを焼いた絵に子どもたちはぎょっとする。邦訳にはない絵だ。
p20 ピーターが夢中になってれたす、さやいんげん、はつかだいこんを食べている絵
私 「ピーターが食べているのはなあに?」
子供たち「はつかだいこん」
子供たちはこの絵で鳥の存在に気付く。「この鳥他のところにも出てくるよ。」
私 「なんて言っているのだろうね?そんなに食べたらお腹をこわ
しますよって言ってるのかな?」
p24、31 かたほうのくつは きゃべつばたけへおとしてしまい、
かたほうはじゃがいもばたけでなくしてしまいました。
Yちゃん「ピーターがよっぽどあわててにげていたのがわかる」
私もこのp31の絵(邦訳にはない)が入っているおかげでピーターがあわててあちこちにくつをおとしていったのがわかると感じていました。またコマドリがそれを「あれあれ、こんなところに落としていってしまって」と思って眺めているのが感じられます。
p35 ピーターが大つぶのなみだをこぼしましたの絵
私 「おおつぶのなみだが見える?ピーターを心配してすずめがきてくれたね。」
→ このなみだを強調したからでしょうか、動くときピーター役の子たちは、大きな声で泣いていました。
p39 ピーターがマクレガーさんから逃げてすわりこんでやすんでいる絵
R君「ほら、ここにものおきのまどが描いてあるよ」
今まで気が付きませんでしたが、確かにあります。するとこの絵は窓から逃げてきたばかりのピーターのほっとした姿で、ぶるぶるふるえている感じがリアルに感じられますね。
p59 かかしにピーターのうわぎとくつを着せている絵
R君「マクレガーさんのはたけの後ろの方にピーターの家が薄く描いてあるんじゃない?」私にはよくわかりませんでしたが・・・
p63 ピーターが死んだようにくたくたにくたびれてどさりとよこになっている絵
子供たち 「お母さんもフロプシーもモプシーもカトンテイルもみんな心配そうな顔をしてピーターを見ている」その続きに邦訳の扉の横の絵がくるんじゃないかな?と言ってその絵を見せました。
このように絵をたっぷり楽しんでから、テーマ活動を英日CDをかけながらしました。思っていたよりもずっと楽しくできました。
男の子2人がピーター、女の子はお母さんと、3人の姉妹。私がマクレガーさんです。その時々でコマドリ、すずめ、ネコ、ねずみになりお話を楽しみました。
ピーター役は追いかけられるのが、逃げるのが楽しかった。
このお話が怖くて嫌いと言っていた子が、動いてみたら思ったより楽しかったそうで安心しました。
やはりビアトリクス・ポターのお話がしっかりできているので、こんなに楽しめたのかなと感じました。
ピーターのやんちゃと子供たちの持っているそういう部分が等身大で
子供たちの心をひきつけたことは間違いありません。ポターは子供たちの味方なのですね。
セリフがなくてナレーションばかりだったという意見も出ていましたが、クリスマス発表会でやりたくなった」という意見が全体の感想でした。
ラボの新刊は邦訳本より6葉絵が多いのですが、それを全部指摘したR君は凄くよく邦訳本を読んでいるのだなと感心しました。
「ピーターラビットのおはなし」というと小さい子供向けのお話と思うお母さまも多いと思いますが、決してそうではありません。読めば読むほど、ポターの作品は立派な文学作品だと思う今日この頃です。
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