「ライオンと魔女と大きなたんす~予言の成就~」の発表を終えて |
05月02日 (木) |
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2013 地区交流発表会を終えて
今年も年に一度の大きな舞台、地区交流発表会を終える事ができました。本当にありがとうございました。
昨年12月にライブラリーを手にしてから、子供達がわくわく、ドキドキしながら耳をかたむけ、ナルニアの世界を想像し、楽しんできました。
ご家庭でライブラリーを聴き楽しみ、ラボの時間を迎える。そして、ラボの仲間とナルニアの世界について語り合い、疑問を出し合い、考え、家に帰る。そして、またより深くご家庭でライブラリーを聴く、聴き方が変わる・・・そんな繰り返しを4カ月間繰り返しました。
「ことば」を言う、「セリフ」を言う・・・それだけの成長ではなく、たくさんの力が総合的に成長するテーマ活動・・・・その成長を目で測れるわけではないのですが、皆様にも感じて頂ければ幸いです。
本番、やはり緊張もあって、いつもの元気・・・とまではいかなかったけれど、でも、その緊張のおかげで、いつもは出来なかった事が出来たり・・なんて事もありました。
1人1人がそれぞれの壁に阻まれ前に進む事が苦しかったり、つらかったり、面倒だったりしたこともあると思います。でも、何とか前に進もうと、逃げずに本当によく頑張ってくれたと思います。ひとりひとりがそれぞれの達成感を感じ、またさらに一歩前進、成長してくれることでしょう。
ラボの発表会は、小道具、大道具を使いません。発表までの過程で、みんなでイメージしたことを「表現」することをみんなで話し合い、意見を出し合っていきます。
ライブラリーから聴いた「ことば」「音楽」などをもとに、自分なりにイメージし、それをみんなに紹介し、お互いに意見を聞いたり話し合ったりしながら前に進んでいきます。
違う意見に出合った時に、どう対応していくかが大切なところです。時には、どうしても跳ね返したくなるときもあるでしょう。でも、話し合いながら、お互いに認め合い、納得できるものを探していくのです。この過程は、「異なるもの」を受け入れ認め合う力を育て、国際交流にも大切な力となります。
演出家がいるわけではなく、ゼロからのスタートです。
今回のナルニアは「不思議なこと」がいっぱいあって、子供達ひとりひとりが自由にイメージしながらライブラリーを聴いてきました。子供の人数分のナルニアの世界があって、1月2月と自由に動いている間は、本当にたくさんの表現が出てきて、バラバラだったりするけれど、それがまたワクワクさせてくれて本当に楽しいテーマ活動でした。
3月、4月と発表会ということを意識しだすと、みんなのそれぞれのイメージの違いをまとめていこうとする子供達は大きく戸惑い、苦しむ事もありました。
でも、今回は、このように、たくさんのイメージが出来、やりたい表現が出てきたことを、とても嬉しく思いました。
今、子供たちは毎日、とても忙しく過ごしています。指示された事は出来るけれど、自分から自主的には何も出来ない、思いつかない。それは、忙しすぎて、そういう「考える時間」「色々とイメージしてみる時間」が少ないので、仕方がないのかもしれません・・・・
だから、ラボでは、この時間を大切にしてきました。その成果が思いっきりあふれてきたのです。
冬の発表は「ワフ家」でした。このお話は、日常生活・・・あまり、イメージの差もなく、あふれ出てくることも少なかったのですが、今回は、違いました。
1人では思いもつかなかったことが、人が集まれば、世界がどんどん広がるのです。だから、意見がぶつかることもあるけれど、苦しいこともあるけれど、おもしろいのです。
結局、納得のいかないままの表現になってしまったこともあるでしょう。やっぱり、こうだと思う・・・とひそかに思っていたこともあるでしょう。
また、そうやってぶつかったり、苦しみながら、いしょうけんめい話し合って、動いて、やっと決めた表現も、毎回のパーティ、また、毎回の合同練習で、「あれ・・・・?やっぱり、そっちに変えちゃおう!!」と表現が変わることもあります。
だから、毎回毎回のラボの時間を大切に、その過程を楽しんで欲しいなと思います。
最後に形だけをなぞって「覚える」のではなく、そんな「テーマ活動」の取り組みの「過程」を本当に大切にしたいと思っています。
今回、 やすながパーティの第2世代とも言える小学生、 たくさんライブラリーを聴き、毎週のラボも週に何度も何度も出席してくれ、キディさん、小学生、高学年とどのクラスにも参加したりしてやる気満々で臨んでくれた子がたくさんいました。
小さい子でも、今まで「聞き込み回数」の多い子は積み重ねた土台があるから、早い段階で会話部分のセリフは、どんどん言えるようになっていきました。 曜日によっては、役にかたよりがあって、どうしようと困っていると、「じゃ、私、今日はスーザンでいいよ。」「今日は魔女やってあげる。」と言って立派にやってくれた事も何度もありました。 それは、単に自分のセリフだけを「覚える」という方法ではなく、物語全体を楽しみ、お話の世界の中で言葉を楽しんでいるからこそ出来る事・・・本当に嬉しく思いました。
また、「役決め」はいつもと同じように頭を悩ませました。
今回は女子は「ルーシー」をやりたい子が多く、本当はやりたい子全員に最初から最後までやってもらいたかったのですが、色々と工夫をせざるをえませんでした。また、「エドマンド」をやりたい!!と言ってくれた子、王様になったところを大きい子にやってもらうと、エドマンドのセリフが無い!!という事態になってしまったり、「どうしても魑魅魍魎をやりたい」と言ってもこれもまたセリフは無い・・・ナレーターは小4以上で・・・と言っても、小さい子でも私やりたい!!と申し出てくる子、やりたくない・・という子、なかなかバランスよく・・というのが難しくて・・・
今年も、人数の多い役はオーディションなどで数人に絞る事も考えましたが、やはり、やりたいのならやらせてあげよう、そのかわり、責任をもってやろう!!そして、セリフが無くても、同じ・・・・物語の中にしっかりと入って取り組むためには聴き込みが大切とみんなで約束しました。。
今回は、自分のセリフを言えたから、私はOK!僕はOK!という態度の子が少なかったのも嬉しかったことです。
言えていないセリフを助けてあげたり、表現をみんなで支え合ったり、足りないところ、困ったこと、状況をみんなで補い合いながら、力を合わせて毎回取り組みました。
小さい子もみんなが、みんなで取り組むことの大切さを感じてくれていた事、本当に嬉しく思っています。
異年齢の活動はみんなが同じ割合・ペースでラボに向かうことが難しいです。そんな今、本当にお互いの立場を思いやり、補い合い、刺激し合い、高めあっていければと思います。
ご家族の皆様のサポートにも心より感謝します。 ラボ゙の活動は、どうしても家でのライブラリーの聞き込みが欠かせません。ご家族の方の大きなお力添えがあること、ラボに対するご理解があることに支えられているラボの活動です。
回も何回も聴く事・・・これだけの量の英語を耳から入れる事の出来る英語教室は他にはないと思います。これは、かけがえのない財産になります。 1回1回が決して、無駄にはなりません。自信を持って英語にかかわっていく力強い根っことなり、幹となることでしょう。
また、春の発表会は他パーティの発表も見る事が出来る「交流発表会」・・・・この「観る」ことが子ども達を大きく成長させてくれるものだなとあらためて感じています。
今年は、同じナルニアを発表したパーティも多く、いつもより深く観る事が出来、色々と感じる事が出来たかと思います。
もちろん、それぞれ、やり残した課題もあることだと思いますが、それも、前向きにとらえて、新しい目標にしてほしいと思います。
苦しいことにぶつかって、それを乗り越えた子供達は、たくましく成長してくれます。
今の世の中・・・苦しいこと、つらいことを大人が排除してあげる傾向にあるように思います。
思春期・大人になって初めて壁にぶつかり、その壁を打ち破ることが出来ず、前に進めなくなってしまうよりは、幼少時代から、少しずつ、壁にぶつかりながらも、それを超え、前に進んでいく力をつけて欲しいと思います。
ラボには、仲間がいます。
仲間がいたから、みんなで力を合わせて、前に進みました。
投げ出さずに前に進みました。1人だったら、挫折していたかもしれません。
子供達の「頑張り」に、心から拍手を送り、そして、また、一緒に歩いていきたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
今年は、実行委員にやすながパーティから4人が入りました。2名が音響係、2名が照明係をがんばりました~
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Re:「ライオンと魔女と大きなたんす~予言の成就~」の発表を終えて(05月02日)
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HITACHIさん (2013年05月15日 11時25分)
今日は。HITACHIへの訪問ありがとうございました。
ナルニアに取り組まれた、よっこさんのパーティ発表の様子が目に見える様な記録を、わ
くわくし乍ら読ませて頂きました。ホットな所で読めたのはとても参考になりました。
テューター研修でのレポートを読ませて頂く様に、経過も詳しく分かってうれしかったで
す。ラボのご家庭や関係者でなくて、一般の方もラボ・パーティの目指す所、子供達の成
長の様子と意味が丁寧に書かれていたので、良く理解出来たと思います。
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Re:Re:「ライオンと魔女と大きなたんす~予言の成就~」の発表を終えて(05月02日)
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ラボやすながパーティさん (2013年05月18日 19時03分)
HITACHIさん
ありがとうございます!!
発表が終わって、発表を観るだけではなかなか見えてこない「過程」を
一人でも多くの方にご理解いただければと思い、つらつらと書いてみま
した。 読んで頂くなんて恐縮です~ 発表の数だけのドラマがあるテ
ーマ活動、毎回毎回、テューターも楽しみ、苦しみ、成長したいものです!!
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