2010/01/30の日記 |
01月30日 (土) |
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「言語力を磨く」
只今、NHKの「言語力をみがく」という番組をみながらこの日記をかいています。最近のこどもたち、とくに、日本のこどもたちの言語力が心配、ということでした。以心伝心の文化のある日本ゆえに、言語力そのものを高める学校教育というものが薄かったことも原因ということですが。「ラボでは、自分の思い、考えを伝えようとすることば、相手を思う言葉、みんなの気持ちをまとめようとする言葉、いろいろな言葉がゆきかっている! 学校教育ではできないところをやっている」と思っているのでこの番組はとても興味深かったです。その中でドイツの教育では伝統的に言語力をつける教育がされてきた、ということで、紹介されていました。ドイツの授業で重視されていること:
1.論理的に根拠をのべること
2.他の人とちがうことをのべること
3.考えるスピードをはやめること→ひとつの言葉に対するイメージをどんどん出し合っていく。出された言葉をつなげてひとつのお話をつくっていくことでその力を磨く。このことによって、どんな場面でも自分の考えを伝えようとするための自信がつく、ということでした。
日本の教育では1についてはやっているかもしれません、でも、それに正解かどうかなどの評価をつけているのではないでしょうか? また、2.に関してはどうでしょうか? 小さい時はいろいろと個性的な発言があっても、学校に慣れるにつれて人とちがう意見をいうことをおそれるようになっていくような気がします。これは昔も今もです。でも、ラボでは、すばらしい物語にふれてこどもたちがいろいろな思いや発見、驚きをのべてくれます。物語が深ければ深いほど、たくさんのちがった意見がでてきます。ちがえばちがうほど、話し合いがおもしろくなり、
活動がおもしろくなってくるような気がします。(けっこう、大変ですが・・)。それから、歌、ナーサリーライム、詩、ものがたり、ことばの後ろに広がる世界をたくさんもつことができることで、ひとつの言葉からイメージをひろげ、言葉と言葉に想像のブリッジをかけていくこともたくさんやっているとおもいます。だからラボは楽しいな~!などとおもいながらも、最近はとても以前とちがう違和感をかんじていることも確かです。学校や塾だのの勉強で”受け身”になってしまっている最近の子供たちが自分の考えを表現していく場をつくるのにはとても苦労があるなあ、と考える今日この頃です。みなさんはどうですか?
実は今日のラボではこどもたちからのお話にたいする思いや意見、疑問などが出てこず、それを引き出していくこともできず、なんだかちぐはぐな思いをしてかえってきたところです。「何がいけなかったんだろう??」。「お話をきいて、心にうかんでくることはなかったんだろうか?」と思い悩みながら、目のほうはTVをみていました。
この番組をみながらはっときづかされたことがありました。子供たちは感じていたことを、特にそれが抽象的なことの場合、それを表現するのにとても時間がかかるのだということ。私がまちきれずに意見したことを受け身になって聴く一方だったのかもしれません。こどもたちにも
「来週はもっといろいろなことを不思議だな?どうしてだろう?って考えてお話をきいてこようよ!」となげかけましたが、私も反省しきりです。
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HPにも来て下さってありがとうございます
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返事を書く |
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マーシャ嬢さん (2010年02月02日 00時07分)
ぺチューニアさん、先日はお会いできて本当に嬉しかったです。
カンボジアのお話も家に帰って「こんな国があってね・・・」と子ども
たちに話をしました。いつか私も行きたいなあなんて思ってます。
NHKの番組、私も見たかったです。言葉の力をはぐくむにはやはり今の学
校教育では限界があるのかもしれないですね。
子どもたちから言葉のちからや考えや思いを引き出す・・・時間がかか
るのでしょうけど、私も悩みながらやっていきたいです。
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