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母の葛藤 |
10月05日 (日) |
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先日の幼児の発表で、その後の面白いエピソードが寄せられましたので、そのことを書いてみます。
まず、帰りに嬉しい感想を聞いていました。
発表では、野ねずみ役をやるはずだった年少さん、働かずフレデリックみたいにほとんど床にねっころがっていました。でもママから離れての初めての発表だったので、私はよくやったな、と思って帰りに声をかけました。ママはラボっ子だったのでイライラしてみてたのではないかな?と思ったので。ところがそのママは「すぐにママ・・・といって戻ってくるかと思ってはらはらしていたのに、15分間そのステージにいられたので、今回はこれで良しとします。」と言われたのです。わたしはさすがだなぁとママの理解のほどに感服して、「がんばったねぇ。」と二人に声をかけていました。
その後、ほかのママからも電話で、「私だったら『何してるのちゃんとやりなさい』と前に言いに行ってただろう。さすがだ。私ももう少し自分の子を見守るようにしないと、と教えられた。」という報告がありました。他の子の様子とそのママの泰然とした態度(本人はハラハラして見てたわけですが、)から自分を振り返って、学びを見つけられた、このママも素晴らしいと思いました。
また、同じ発表に出ていたやはり年少の女の子は ねっころがっているA君に向かって「ねぇ、こっちにおいで。ここだよ。」と声をかけていました。私はテューターが言うより子供同士でそうやってはたらきかけあうほうが、うまくいくだろうとほっておいたのですが、女の子のママはママで『そんなこと言わずに自分のやることやりなさい!!』と心の中で叫んでいた、とあとで話してくださいました。『みんなえらいなぁ~~』と私はこのママたちに拍手を送りたい気持ちになりました。私が若い頃こんな風にこころの葛藤を抑えて静かに我が子の発表を見守れただろうか?と。
少ない準備時間の中でよくまとまった発表ができたものだ、と安心と満足を感じていたわたしですが、発表をした子どものママ達には大きなプレッシャーとハラハラと学びの機会だったのだなぁ、と分かりました。ちゃんとできないから発表をしない、というのではなく、少しずつ低いながらも発表というステップを用意していくことは大事なことだなぁ、と改めて学んだ今回の幼児の発表でした。
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