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時のたつのも忘れて読書 |
11月16日 (金) |
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絵本の会をするのに、久しぶりに図書館に足を運んだ。近くの図書館はとても充実している。
今は大好きな新聞を読むこともままならない、その日暮らしをしているが、この二日先日見つけた前から気になっていた本を借りてきて読んだ。これが面白くて、久しぶりに寝る時間を忘れて読みふけってしまった。
R.E.ハリスというイギリスの作家のシリーズ物、ヒルクレストの娘たちシリーズで、私が読んだのは『丘の家のセーラ』と『グウェンの旅立ち』の2作だが、あと2冊ある。ヒルクレストという家(サマーセット地方イングランドの西部・ウェールズの対岸)に住む4姉妹の物語です。ちょっと若草物語のようでもあり、もっと濃密に娘心、子どもの心、成長を描いている。途中に、コールリッジや、ワーズワースの詩篇がちりばめてあって、全く文学的な素養はない私もあこがれを禁じえない舞台設定。ロマンチックとでも言うのでしょうか。
でも、それぞれの姉妹やそれを取り巻く大人たち、時代背景も描かれていて、(第1次大戦から第2次大戦にかけて)丁度『日時計』のころのヨーロッパの様子、特に第1次大戦がヨーロッパの人々にどんなにダメージを与えたかということがわかって、そういう点でも私は楽しめました。
女の視点から世の中のことを描いていてそれがとても共感できました。
多分少女向きの図書なんでしょうが、私ぐらいの年にならないと分からないこともあって、ほんとに楽しく読むことができました。久しぶりに没頭できたことで、みずみずしい気持ちになり、困難な現実に立ち向かう勇気をもらえたような気がします。何事も真摯に、と。
かねてより、『赤毛のアン』がラボライブラリーになったらいいなと思っているのですが、女性の自立、成長、と美しい自然、自然を賛美する詩というところはとても共通点がありました。
ロージーちゃんの秘密 が ライブラリーになったので、この望みも持ちつづける事にします。
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