「太陽の東、月の西」:風、熊、地の果て、みえてくる物語の“色”は?
クリスマス会での発表、つまり大学生の二人にとっては最後の発表は何をやるか、で、9月10月かかっておはなし選びうぃてきた。最後にのこった、この話と、「キジムナー」、『プロメテウスの火」の3つうち、このお話をやることになった。時間はあまりないけど、えらぶまでにみんなの思いが聴けてうれしかった。このお話をそのままやると、1時間5分かかる。それでもえらんだので、小さい子たちにもみてもらうためには、自分たちで編集する、という意見。今日は全話を動いてみて、構成、イメージ、を話し合う。小学生のAちゃんが鼻長女王と、娘の絵を描いてきた。娘の貧しい身なり、靴がないので、布でつくったものをはいてるんじゃないかなあ、とのこと。絵本「Leaf Man]を読む。風任せに旅をするLeafが西へ東へ・・といろいろなものに会いに行き、もどってくる。様々な秋の色がすてきだ。でも、みんなが動いてみた、このおはなしの色は? A:灰色!トロルの色かな? KとH:深緑、針葉樹の深い森の色。Y:白 熊の白(白熊というのはWhite Bear であって、 Porlor Bearでないよね!)があって、それで金や銀(熊の城の中、娘がもらう金の三つのものなど)の何か人間がつくったものとはちがうようなものの色が映えるような感じだなあ! というわけで、みんながおはなしから受けるイメージは灰色、深緑、白に金銀。物語の“色”までつたえられたらいいね!
前回やったとき、”太陽の東、月の西”とは、北欧の人たちにとって、どこのことをさしていたのか?キリスト教とトロルという対立する要素、なぜ“熊”なのか?なぜ、北欧でこのような物語が太古から語り継がれているんだろう?“Now,or Never" (間に合わないか,行かれないかもしれない)という時間空間がまざったような”遠さ”とは?などという疑問がでていた。ギリシャ神話の西風の神の話などをよんで、風の神のことを考えてみた。今日は、テューターが中沢新一の「熊から王へ」の中の「原初、神は熊であった」を紹介。熊と人間の結婚、熊の神話が太古から語られている、ふしぎさ。「でも、この話では、王子という人間が熊の姿にかえられちゃったんでしょ?なぜ?」
Aが、あまり王子が美しい人だったから、トロルが結婚したくなっちゃって、
でも、そのままだと、きっと人間にとられちゃうから、熊の姿にかえて、人間にとられないようにしたんだよ! という。トロルの独占欲かな?キリスト教徒にできて、トロルにできないものって?北風の力が下界に及ぼす影響はおおきく、たくさんの船が沈み、人間が苦しんでいるようなのに、そのことは、娘には何もかかわっていないのはなぜ? やればやるほど、たくさんの疑問点がでた。初めて取り組むお話は だれも足跡をつけていない雪原をいくようでわくわくする。おまけに、このおはなしに関する資料はテーマ活動の友にたよることと、北欧世界・神話昔話をしらべてみることのみ。
といっても、発表にむけて構成を考えねばならない.テーマ活動としてやってみたい部分は:
*4つの風(では、3人のおばあさんは何者?)
*娘がロウソクの三つのしみを垂らすところ⇒最後のトロルをためすことに なる。
*最後のトロルの場面
来週までに、この三つを生かすためにその他の部分をどうするか、実際に書いて持ち寄ることにする。英語のみチャンネルをきいて、英語からイメージするものも再確認してみよう!というテューターからのアドヴァイス。
来週は2時~四町町会館
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