「浅き川も深くわたれ」ーー星野道夫「アラスカ風のような時間」より
年末から年始にかけて写真家・故星野道夫さんの番組を2回もみることができた。あまりTV番組表などみたことない私がたまたまTVの前にすわっていたら、始まったという感じで、幸運であったとともに、私が求めていたことかもしれないと思った。「サケの詩」に取り組もうと、星野さの写真や、本をこどもたちを読んで、”身近にはなかなか感じられない自然”に思いをはせるとは、どんなことなのか?を話し合っていた。20周年にむけて「サケの詩」にとりくもうとしていたのだが、始めてみてこれは限られた時間の中で発表をするのでなくもっと時間をかけて熟成させたほうがよい、と気がつく。そして、この番組をみて、また何か大きなものを問いかけられたような気がした。取り組む挑戦をしなければ、それに近づくことができないのはよくわかっているのだが・・。今日見た番組の中のコトバを、これからのマイル・ストーンのひとつとして、置いていこうと思う。
「浅き川も深くわたれ」:見えないものこそ大切に思いを廻らせたい.
「それ自信の存在のために自然は生きづいている」
「説明のつかぬ、”自然”の約束」
「では、人間の生きがいとはいったい何だろう?」
「太古からずっと、つづいてきて、これからもずっとつづいていく自然の営み」:地球の異常気象、北極圏では、太古からの氷河がすごいスピードで溶け出している・・人間は何をすべきか?この地球はいったい誰のものなのか?
説明のつかぬ、゛自然”の約束とは、人間たちがなくしてしまった生きていく力なのだと。
「時間をかけた水の輪廻」・・氷河にとじこめられていた太古の水が永い年月をかけて山をくだり、谷を削って海へと押し出され、もんどりうって落ち、海へもどっていく。ニコルさんの「北極の昼」(SB2にはいっています)をこの秋のテュター研修でとても苦労して取り組んで発表したけれど、壮大な「水の輪廻」ととらえたら、また、おもしろくなっていたかな?
「自然には2つある。ひとつは身近にある自然。そして、もう一つは、そこに”在る”と思えるだけで、心が豊かになる”自然”である」:こちらのほうも受け取れる感受性を子どもたちにも私たちにも育てたい。
「ここでは個の死が淡々としていて、大げさでないこと。あらゆる生命がゆっくりとうまれかわりながら、ゆっくりと旅をしている」
:『サケの詩」より:
There was no waste in their death.
Theirs was a great journey, full of adventure and dangers but all are destined to die.
Yet as they died they left other lives and dreams waiting in the general.
Such is the ancient and wondrous cycle, the song of the salmon
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