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死についての考察に開眼 |
01月04日 (木) |
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お正月やすみを利用して、昨年手にした『ことばと自然』を読みました。いつもおなじみのニコルさんと鈴木孝夫教授のおはなしかな、と思って読み進めましたが、ファイナルのときのあの軽妙な語り口の背後にある深い思想にハッとするものがありました。
鈴木教授の素晴らしい所は、問題認識の独自性だけでなくその回答を明確に打ち出していらっしゃること、そして自分でそれを実践しておられる所です。
人間は他者の生命を自分に取り込んで、犠牲にして生きている、他者に生かされているのだ、というようなことは先日の講演でもおっしゃっていましたね。だから、自分がこの世に生きているのではなくて、この世の一部として自分が長い歴史の中にいるのだ、ということ、その中で自分が生きてこれた恩返しをこの世に残して、それが明るい方向に進むことが実感できれば、自分がまた自然にもどっていくことはちっともこわくない、というようなことをおっしゃっています。ニコルさんもそれはケルト民族の考え方だった。だから、自分達は森の一部だと感じていて、森を護ることが自分達の生命の維持につながっているという意識を持って暮らしていたとおっしゃています。そこが、世界を広げる事によって富を獲得しようとしたゲルマン的な思考と大きく違っていたことである、と。
鈴木教授もニコルさんも自分の考えを人類のために示唆なさっていて、自分でできる範囲で実践しておられるところが素晴らしい人格だな
と改めて感動しました。独自の宗教観さえ自分で確立なさっていたんだ、だから強いんだ、と発見した想いでした。
そして、自分はといえば、やっぱり子供達と『はだかのダルシン』に取り組んでみたいなぁという思いを新たにしました。できるかなぁ。
皆さん読んでみました?学校の先生達にも是非読んでいただきたい本です。
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Re:死についての考察に開眼(01月04日)
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返事を書く |
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もんろおさん (2007年01月06日 02時14分)
「ことばと自然」は一気に読んでしまいました。
ヨッシーさんが書かれている自然に対する考え方に同感です。
先日エジプトのファラオ他の特集をしていましたが、この頃の信仰は多
神教といっていたように記憶しています。
日本には八百万の神様、ケルトイも自然神(?)、アイヌだって、キジムナーだ
って。確かハーンのお話の時に北欧の信仰は日本の万の神と似ていると
聞いた事もあります。
なんて無宗教の私が言うのも変ですが・・・。^_^;
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