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2006/10/19の小・中学生クラスの日記 |
10月19日 (木) |
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今日は秋研。「裸のダルシン」に取り組んでいる。なかなかおもしろい。ラボの新刊で出たせいか原書の小学館から出版されている本が手に入らない。私はお世話さんの高山さんから貸してもらって読んだので、お話の流れがわかったが、このラボのお話だけ読んでも前後関係がわからず、話がつかめないのは残念だ。先日この脚本を書いた三輪えりかさんの講演があって、おもしろいことを言っていたのでここに書留ておきたい。
キリスト教では(イギリスでは?)、
God - man - woman - child - mineral - vegetable - animal
God ←→ demon, devil (闇の世界、魔界の生き物)
good ←→ evil
ニコルさんは、ケルト的なものを受け継いでいるウェールズ人でイギリスが嫌い。キリスト教は一神教だが、ケルト人は自然の中にいろいろな神が宿っていると考える自然崇拝の多神教。だから gods を使っている。キリスト教のGodはイエス・キリスト。新刊を通してニコルさんの私達へのメッセージは「自然の再生」。「裸のダルシン」では、自分の国の自然を愛していないと本当のリーダーにはなれないということを伝えたかったそうだ。かつて美しい国であった日本の自然を取り戻そう。まだ遅くない。子ども達にそれを伝えたかった。
今「セロ弾きのゴーシュ」をやっているが、宮沢賢治のテーマも自然(動物も含む)と人間との共生だ。宮沢賢治は上のような序列ではなく、「人間も植物も動物も平等と考えているんです」と服部君が言う。農耕民族で自然と共に生きてきた日本人だからか、お話がすーっと心の中に入ってくる。動物に教えられてゴーシュが成長していく姿を見て、人間は傲慢になってはいけない、自然界の中で生かされているのだから植物からも恵みをいただき、動物からも恵みをいただき、共に生きていく姿勢に共感を覚えるのはやはり日本人だからだろうか。子ども達はわたしより理解が深い。いいお話だ。音楽も楽しい。
先週の角君の疑問。6時きっかりにボックスへ入って、のボックスで何?オーケストラボックス。活動写真館で活動写真をみせながら音楽を出すオーケストラの場所が舞台と客席の間にある。その場所のことだろうと絵本を見てわかった。6時は夕方か朝か?ゴーシュが夜遅くに帰って来るのを考えて、夕方だろうということになった。こんな風に単純だけれどなんとなくやりすごしている点を角君はズバッと質問してくれる。服部君のゴーシュは、やりたかっただけあって、なかなかいい。チェロの体験教室にも行けることになって、楽しみだ。なおちゃんのネコも雰囲気がでている。角君のカッコウもよくお話を捉えて動いていた。子ども達はすごいなと思う。よくお話を捉えている。ただ、せりふがはっきりしないので滑舌をよくするために、もう少し口を大きくあけて何言っているか聞いている人にわかるように練習してきてと伝えた。これも三輪さんが指摘していたことだ。27日に三輪さんの演出の「真夏の夜の夢」を主人と見に行くのを楽しみにしている。今日は3人だけなのが淋しかった。人数の関係でたぬきを抜くことにしたが、残念だ。「愉快な馬車屋」はとても楽しい音楽なのに。私がやるといったら、「無理無理」と断られた。そんなに子狸のイメージとかけ離れているのかな?
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