インド古典文学研究:本の紹介 |
06月18日 (日) |
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地区研、一日広場で配布の資料のとおり、以下の本をご紹介します。千葉支部のテューターが同じ本を読み、興味を共有できたらいいな、と思っています。お読みになった感想や、質問など、各地区の委員までお知らせください。書き込みもお待ちしています。
『ラーマーヤナ1・2』岩本裕訳、東洋文庫、平凡社
インド、東南アジアで、「ラーマの物語」を知らない人はいません。この『ラーマーヤナ』は単なる叙事詩、神話ではなく、今も生きた文化として、人々の生活に密接に関わっています。
ストーリーだけ簡単に知りたいわ、と思われる方は、レグルス文庫の方をお読みください。
2006年現在、東洋文庫の「ラーマーヤナ」は入手困難になっています(中古本は定価の倍額くらいになっています)が、電子書籍としては入手可能のようです。
また、今月発刊される「ラーマーヤナ 蒼の皇子」ポプラ社の本は、インド・ムンバイ生まれの英語作家、アショーカ・K・バンカー氏による現代版ラーマーヤナです。英語では全6冊、そのうち既に5冊は刊行済みのようです。
西遊記や、八犬伝が、いつの時代にも愛され、何度も映画やドラマになるのと同様、ラーマのものがたりも愛され続けているのだなぁと思います。
≪参考≫
・『ラーマーヤナ 上・下』河田清史、レグルス文庫、第三文明社
・『おひさまをほしがったハヌマン』A・ラマチャンドラン著、福音館書店
『シャクンタラー姫』カーリダーサ作、辻直四郎訳、岩波文庫
インド古典文学の最高傑作といわれるものです。作者、カーリダーサは4世紀末ごろ活躍した詩人です。この作品は、ヨーロッパに伝わり、ゲーテの『ファウスト』にも影響を与えたことで知られています。
サンスクリット語で読めたら、日本語で読むときの何倍も楽しめると思いますが、それは無理なので・・・(というのも、カーリダーサの駆使する修辞がすばらしく、訳出はなかなか難しいのです。でも、いつか機会がありましたら、実際、サンスクリット語での修辞がどんな風になっているかお話したいと思います)
≪参考≫
・週刊朝日百科 世界の文学115 『インドの文学Ⅰ』 朝日新聞社編 2001年10月
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まりまりさん (2006年07月13日 00時45分)
確かに訳出が難しいのでしょうか。
訳者は世界観を壊さないためにあえて訳も古典的にしていますがかえっ
て読みにくい気がします。
ストーリーは結構単調なのに、古典的な表現を理解しながら読むのは結
構私は大変に感じました。そして良さを感じにくかったです‥
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Re:インド古典文学研究:本の紹介(06月18日)
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Hiromi~さん (2006年10月09日 11時53分)
ご訪問くださいましてありがとうございました。千葉ではインドの古典
を研究しているんですね。
北関東では北欧の物語「なが靴下のピッピ」を中心によんでいます。
私もメンバーの1人です。
これから時々お邪魔します。
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