間違いの喜劇ーシェイクスピア |
02月04日 (土) |
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昨日から始まった蜷川幸雄演出の男達のシェイクスピア
間違いの喜劇ーThe comedy of errors
さいたま芸術劇場にて休憩なしの2時間。
16人の俳優が出ずっぱり、蜷川演出は毎回何かが起きるそんな
楽しみがあります。
舞台の大道具は扉だけ、その扉がガラス張りで客席の顔が写って
いて観客も全て組み込んだ演出でした。
客席の通路も舞台下も全てが舞台。
そして俳優はすべて男だけ、「お気に召すままに」も男性でしたが、
男性とは思えませんでした、色気があり笑いあり展開の速い楽しい
シェイクスピア劇でした。
双子の主人公と召使の双子の取り違えで、間違いにつぐ間違いから
起きる騒動がみている側がはらはらし、主人公も召使も一人二役
ですから絶対に入れ違いしか出来ないはず、入れ替わるたびに俳優は
兄の台詞と弟の台詞をたくみに使い、台詞の量も膨大でさすがは
言葉の魔術師のシェイクスピア。
それを操る俳優はすごいです。
最後の最後は主人公の兄弟も召使の兄弟も対面するのです、
えっ、どうやってと息をのんで待ってましたら、最後は一人一役で
似ている俳優が役としてでてくるのですが、。。。。。。
台詞は兄の俳優が腹話術のごとく兄の台詞を言い、弟の台詞も
腹話術でいっているのです。
舞台から遠かったらわからないかもしれませんが、弟は口パクでした。
主人公は2時間すべて台詞でした。圧巻。
主人公アンティフォラス兄弟の二役は小栗旬でした。
主人公よりもっと台詞の多かった召使役ドローミオ兄弟は高橋洋。
ドローミオは凄かった、大圧巻。
見ごたえあり。
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