講演会「子どもの世界に何がおこっているのか」 |
12月10日 (土) |
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今日、PTA主催の講演会に出かけました。講師は大阪教育大学教授の秋葉英則氏。 最近の痛ましい事件を検証して、今、子どもを取り巻く環境がどうなっているのか、どうあるべきなのかを話してくださいました。
本来、子どもの「居場所」であるべき、家庭や学校が事件の現場になるのは何故なのか・・・子どもの「居場所」がなくなっているのではないか。
いくら頑張っても、評価されず更に「頑張れ」と言われ続けると切なくなる。 「頑張れ」は決して励ましの言葉ではない。
そして、子どもというのは「手がかかるもの」なのです。「手がかからなかった」というのは「手をかけなかった」ことです、と。 人はずっと誰かに依存しつつ自立するのであって、人を当てにし、当てにされながら生きていくものです。 という言葉が心に残りました。 だから、親は年取ったら子どもに面倒を見てくれ、と日ごろから言い続けるべきだ、と。 頼られていると思っている子どもは悪くなれない、と。
また、子どもは大人の影響を受けずに育つということはないが、子どもの見本となるべき大人とは、社会的評価が高い立派な人のことではなく、自分を愛して受け入れてくれる人のことだそうです。
これらの話しを、「高いところは苦手」と私たちと同じフロアで、一人ひとりに語りかけるように、感情をこめて話してくださいました。 それは、本当に真剣で、ひとりでも多くの人に伝えたいという気持ちが直接心に響くお話しでした。 深く、重い感動でした。
そうして帰宅したら、またあらたな事件の報道。 本当に世の中どうなってる・・と言うよりどうにかしなくては。
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Re:講演会「子どもの世界に何がおこっているのか」(12月10日)
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Ju-Juさん (2005年12月11日 01時01分)
素敵な講演会だったのですね。そうですよね、「面倒を見てくれ」なんて
親としては遠慮してなかなか言う勇気がないですよね。でも最近は、お世話を
してくれた人だけを見つめてその人に返す、という双方向の関係よりも、
お世話をしてあげた分、誰でも良いから誰かに返してくれる子になってくれれ
ば良いな・・とも思うようになりました。ちょっときれいすぎる言い方かし
ら?「面倒を見てくれ」というのもそれはそれで苦しいかな、という気がし
て。
それにしても本当に、子供を取り囲む状況は私たちの時代とは全然違ってしま
って心がすさむ話ばかりです。昔、「アメリカでは9時過ぎに1人歩きをして
るなんて考えられない」と聞いて「へ~、想像できないな~、」なんて思って
いたのに気づけば同じ世の中に。大人も暗い気分になるのですからそりゃあ
子供も滅入ります。悪循環ですね。
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Re:講演会「子どもの世界に何がおこっているのか」(12月10日)
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Samiさん (2005年12月11日 16時38分)
今の子供の状況が変わってきていて、
国際交流などでも家庭の問題が出てきています。
このごろ「人に迷惑がかかるから。」とおっしゃるお母様が
多くいます。でも
いろいろな人のお世話になって、その恩返しを
すればいいんですよね。
いい話をありがとうございました。
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