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東北大学の記念講演会に参加する |
08月05日 (金) |
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東北大学100周年記念講演会が日経ホールであり、講演を聴きに行ってきました。
東北大とは何の関係もありません。ただ、テーマが、『心、言語、脳、電子情報ー科学はどこまでヒトにせまったかー』というものだったので、興味が湧き、参加しました。事前に申し込みとかが必要だったのですよ。
800ぐらいの席がほぼ満席になる盛況ぶりで、驚きました。
私は、『脳とことばの不思議な関係ーことばで脳はよみがえるー』という、川島隆太教授の講演がおもしろかったです。(どれもおもしろくて、同大の教授たちの弁舌のさわやかさ、頭の回転のよさには、感動したのですが)
川島教授の研究によると、ひとがひとである一番の特徴は、脳の前頭前野が発達していることなのだが、加齢とともに、その働きが衰えます。いわゆる認知症というものですが、その患者に、よみきかせや語りかけや、字を読ませるというようなことをすると、失われていた機能が回復して、寝たままのヒトも起きて生活できるようになるそうです。
また、日本語を使っている時には、前頭前野の小さい部分しか使われていないのに、外国語を聞いたり、使ったりすると、たくさんの部分が活発に働くそうです。つまり、外国語を学ぶことは、脳の発達にも老化防止にも有効らしいのです。
そこで、私たちラボ関係者は、子どもの発達に貢献しているだけでなく、シルバー世代の老化防止のためにももっと自信を持ったらよいのだ。ラボをアピールしていくことが、社会の為なんだというぐらいの矜持をもって、がんばるといいのだな、と、とても勇気づけられました。
(ちょっと飛躍すぎ?いやいやそうでもないよ。いい線いってるって!!)
そのほかにも、「真のバイリンガルは、真のバイカルチュラルでなければならない」つまり、他言語を使うということは,その言語の文化歴史的なバックグランドを理解して使うということからはなれられないはずである。 ということなのです。
そんなことは、普段ラボをやっていて当然のことと感じていることなんだけど、それを改めて、理論的に説明していただけて、とてもおもしろかったです。納得しました。(これは、ハイコ・ナロックというドイツ人の教授のお話でした。日本語がとてもお上手でした。)
どの教授も30分の時間内にジョークも交えて、素人にもわかりやすく無駄のない話ぶりで、すばらしかったです。わたしもこうありたいと思いました。もっと、脳を鍛えなきゃ。
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