オーディンが一つ目のわけ |
07月09日 (土) |
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久しぶりの日記書き込みになってしまいました。
6月末にライブラリーが届いて、『ヘルガの持参金』を聴いていると中2の娘が「これって、北欧の話?」と聞いてきました。 「作者はアメリカ人だし、創作だと思うよ」と答えてから、「どうして?」と聞くと「オーディンって北欧の神さまだと思う」というのです。 ちょうど図書館に行く用があったので早速借りてきました。『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』 山室静 筑摩書房 確かにギリシャ神話に比べてポピュラーではないけれど、北欧神話とはゲルマン民族の神話ですから、今のヨーロッパの人たちの源流で、基本となっているものの筈なんですね。
北欧神話もやはり、なにもないところから始まります。霧につつまれ、大きな裂け目があるところでした。 やがてそこから神が生まれますが、同時にその後戦いを繰り返すことになる巨人も生まれています。 そしてオーディンも神と巨人との間に生まれた神でした。 このオーディンは北欧神話の主神で、大変賢い神ですが、知恵と知識をたたえているミーミルの泉の水を飲んでより賢くなりたいと思いました。泉の番人ミーミルが「ただで飲ませるわけにはいかない、お礼におまえの片目をもらおう」というと、すぐに自分の片目をえぐりだして泉の中に投げ込み、たっぷりと泉の水を飲んだということです。 それで一つ目になったのです。 「ヘルガ」の挿絵にも一つ目の雲のようなのがありますよね。 オーディンは知識と詩の神であり、また戦いや死、魔法などの神でもあり、それでいてえこひいきをしたり、気まぐれだったりしたようです。
ついでに、トロールという生き物(?)も北欧出身のようです。 『ハリー・ポッターの魔法世界ガイド』にも「スカンジナビア半島に住む怪物」とあります。 また金銀など宝にも目がないそうです。 橋の下に住んでいる、ともいうそうで、確かに「がらがらどん」のトロルもそうでした。 ヘルガだって最初は橋の渡り賃をとっていたようですものね。
実際、ヘルガの住むトロルの世界はどこにあるかわかりませんが、ちょっと寒くて厳しい自然の土地かもしれませんね。
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Re:オーディンが一つ目のわけ(07月09日)
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kaikaiさん (2005年07月13日 10時25分)
ちゃおさん、はじめまして!
地区研修で「ヘルガの持参金」に取り組み始めたので、タイトルにひか
れてこの日記を拝見しました。北欧の民話やトロル(トロール)につい
ては、わからないことがたくさんです。いろいろ知りたいところです。
私の掲示板のほうへ書き込みしていただきありがとうございます。
「ルビナスさん」を小学校で読み聞かせされたんですね。
私は、自分の子どもたちには読み聞かせしましたが、集団の前ではまだ
したことがありませんでした。ちゃおさんの実践を聞いて、挑戦してみ
ようかなと思いました。
アメリカでは“チャイルドケア”を利用されたのですね。
私は、子育て支援の活動もしているので、カナダ(ドロップインセンタ
ー)やオーストラリア(プレイセンター)の進んだ支援システムに関心
を持っています。日本でもそのようなものができないものかと思ってい
ますが、違うことで国会は忙しくて、子育て支援策はあとまわしという
のが現状のようです…
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Re:Re:オーディンが一つ目のわけ(07月09日)
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ちゃおさん (2005年07月14日 00時18分)
Miss Rumphiusさん。 題名のわりに、たいした内容じゃなくて申し訳
ありませんでした。 でもテューターさんたちは、ちょっとしたきっか
けでいろいろご自分で調べたりなさるので、そういうきっかけの一つに
なったら、と思い書きました。 北欧の神話を読んで思い出したのは
『ニルスのふしぎな旅』です。 作者は学校の先生で、物語を通してス
ウェーデンの地理や歴史を子どもたちに伝えるために書いた本だそう
で、完全版を読むと、巨人が山を動かしたり、森や湖が出来たわけが記
されています。 北欧の神話は、ギリシャ神話のような物語の形ではあ
まり残されていなかったから、こういう作品が出来たのかもしれません
ね。
アメリカでの子育てはとても楽しかったので、なんとか残そうと書き
始めましたが、ぽろぽろ忘れている部分があって、自分の記憶力に愕然
としています。これ以上忘れないうちに、もう少し書いておこうと思っ
ています。
また、今私は地域のおはなしサークルの活動と、子どもセンターで、
親子で楽しむ英語の手遊びを紹介する活動を通してちいさいお子さんと
親御さんにかかわっています。 自分が生まれ育った土地とは全然ちが
うので、自分が地域になじみ、ここにあったラボを探るために始めまし
た。 いろいろ難しいこともありますが、自分も楽しむことが大事で、
そうすると一緒に過ごした方たちが明るい気持ちで帰っていかれるよう
に思います。 小学校での本読みもその延長で、現在は学校側ととても
良好な関係で気持ちよく全学年に読んでいます。 またMiss Rumphiusさ
んのブログなども参考にさせていただきます。
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